「街乗りタイヤ選びのリアル」チューニングを知り尽くした男の選択肢

安心感を求めて辿り着いたAVID ENVigor S321

趣味グルマだからこそ普段履きのタイヤには拘りたい!

超高級アルミホイールの代名詞である名門サヴィーニのSV-Fをサラリと履きこなした現行CX-8。見るからに只者ではない雰囲気を漂わせているが、この車両はフィッシングにサーフィン、スキー…と、多彩な趣味を持つオーナーの石原さんが、万能性を求めて購入したセカンドカーだ。

「どこにでも気を使わずに行ける家族グルマとして購入しました。ただ、ノーマルではつまらないので一点豪華主義で名門ブランドのホイールを選択。あとはディフューザー型のルーフボックスを(スーリー製)を追加したくらいですよ」とのこと。

ちなみに、石原さんはかつて生粋のドリフト野郎だったが、アウトドアの世界に魅了されて引退。しかし、知り合いのゴルフGTIを見て再びクルマ熱が再燃し、同型ゴルフVIIのRを購入して再び走り始めたという走り屋リターン組だったりする。つまり、チューニング&カスタムへの造詣は非常に深い人物なのだ。

「以前はゴルフRで釣りやサーフィンにも行ってたんですけど、サーキット仕様に振り切ってるのでやっぱり快適性が…ね」。

そんな石原さんが趣味を共にする相棒の足元に与えたタイヤは、ヨコハマタイヤの“AVID ENVigor S321”だった。この理由については「安心できる国産で、安くて、路面コンディション問わずにグリップ性能が安定している銘柄を探したら、このモデルに行き着いたんです。サイズは前後245/45R20です」と語る。

AVID ENVigor S321は、打倒アジアンタイヤをキーワードに開発された純国産モデルだ。位置付けとしては、ヨコハマのトップ・オブ・トップであるアドバンネオバAD09ほどのグリップ性能は求めないが、あらゆる路面コンディションで安定した走りを楽しみたいというユーザー層がターゲット。

対アジアンタイヤを謳うモデルだけに、コストパフォーマンスも徹底追求しており、実勢価格はヨコハマタイヤの数あるモデルの中で最安というのもポイントだ。

なお、AVID ENVigor S321のラインナップは18インチの215/45から22インチの255/30まで全19サイズ(2023年7月現在)で、編集部が独自に調べた実勢価格は、最細の215/45R18で1万4000円台、最太の255/30R22で2万8000円台だった。確かに国産タイヤとしては異常なまでの安さだ。

「個人的にタイヤにはうるさい方だと思うのですが、このモデル、本当に良いですよ。ロードノイズが静かでウエット性能もかなり高いです。ドリフト時代にアジアンタイヤはよく履いてましたが、基本設計の次元が違う感じですかね。どちらかと言うと、ヨーロッパのミドルレンジタイヤと同格ってイメージ」。

石原さんのコメント通り、AVID ENVigor S321は決して妥協の産物などではない。ウエット性能を高めるためのサイプ形状や、一体型のショルダーブロック&センターリブなど、上級モデルに通ずる技術が各部に散りばめられている。

「お金持ちなら有名ブランドのハイエンドモデルを選択すれば間違いないですが、そう言うわけにはいかないじゃないですか(笑) 僕らレベルのカーライフならこれで十分です。 パターンも個性的だし、もっとヨコハマは宣伝すれば良いのにと思うレベル!」と石原さん。

ブランド、価格、グリップレベル…等々、タイヤを選ぶ際の基準は人それぞれだ。近年は、コストバリューがすこぶる高いアジアンタイヤが猛威を奮っているが、それに近い価格でメイド・イン・ジャパンの製品が手に入るなら…。石原さん同様、答えはもう出ているはずだ。

【関連リンク】
AVID ENVigor S321ブランドサイト
https://www.y-yokohama.com/product/tire/avidenvigor_s321/

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption