「新車からコツコツ育て上げたJZX90チェイサー!」オーナーと一緒に成長を続けるハイパワーセダン

これぞ“等身大”のサーキットスペック

オートポリスで2分9秒台をマークする450馬力仕様

サーキット走行を楽しみたい一心で、JZX90チェイサーを新車購入したというオーナー。以降は、休みが取れるとオートポリスに行って腕を磨く日々が続いた。そして、自身のテクニック上達に合わせてチェイサーも進化させていき、長い時間をかけて現在の仕様まで辿り着いたそうだ。

心臓部の1JZエンジンは腰下ノーマルのまま、ヘッドに東名パワードのポンカムを投入。コストパフォーマンスを考慮しながら、低回転から立ち上がるトルクを重視した仕様だという。制御はオリエントワークスのECUで行う。

組み合わせるタービンはメタルブレードのトラストTD06-25G。これに最大ブースト圧1.5キロをかけて450psを発揮させている。

冷却系はARCのラジエターやインタークーラーを導入することで強化を図っているものの、水温95度、油温が120度とかなりギリギリの状態。この辺りは今後改善していく予定だという。

ブレーキはJZA80の純正流用で強化済みだったが、キャパシティ不足を感じるようになってエンドレスの6ポットへとステップアップ。ローター径は355mmで、もっと大きくしたいそうだが17インチのSタイヤを履くにはこれが限界とのこと。

サスペンションには、前後に14kg/mmのスプリングを装備したZEALのファンクション車高調をセット。オーバーホールごとに仕様変更を重ねてきたというスペシャル品だ。LSDはクスコの1.5ウェイを奢る。

サーキット走行時以外は、リヤシートも装着しているという室内。フルバケが装備されているくらいで、ロールケージも無いシンプルな仕上がりだが、純正メーター位置にはデフィのDSSCがさり気なく導入されている。

ワンオフで製作してもらったという前後のアンダーパネルは、装着前に比べてトップスピードが5km/h以上落ちるほどの効果を発揮。高速コーナーでは強烈なダウンフォースを体感できるという。

なお、アンダーパネルで隠されていて視認することはできないが、フロア周りを中心にクロスバーを組み込むなどボディ補強もしっかりと行われている。

家族と街乗りもこなす快適装備満載のストリートカーながら、ホームコースのオートポリスでは2分9秒台をマーク(ハンコックZ221装着)するこのJZX90チェイサー。今後もオーナーと共に、ゆっくりと成長していく事だろう。

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