「400mを10秒2で走破する1000馬力のGZ20ソアラ!」街乗りを前提とした各部のチューニングも注目だ

心臓部は2JZ改TD06-25Gツインターボで1000馬力!

街乗りを前提にしたゼロヨンチューニング

ドラッグウイングにミッキートンプソンETストリート…と、見た目からして完全なる“ゼロヨンスペシャル”という雰囲気が漂うGZ20型ソアラ。

エンジンは元々の1G-GTからフルチューン仕様の2JZ-GTEにスイッチ。そこにウエストゲート式のTD06-25Gタービンを2基装着し、最大ブースト2.2キロ時に約1000psのMAXパワーを発揮している。

IN290度/EX280度のハイカムや大容量サージタンクなどを組み込み、高回転までキッチリとパワーが追従するように仕上げているが、流石にTD06-25Gツインともなると特性は完全に高回転型のドッカンターボ。オーナーの言葉を借りるなら「2JZとはいえRB26に近いパワーフィーリング」とのことだ。

また、エンジンルームのスペースが無くなって移設されたバッテリーは、左右の重量を調節しトラクションを稼ぐためにトランク内に移設。反対側にはコレクタータンクを取り付け、燃料供給も完璧の体制を整えている。

ドラッグマシン専用パーツである減速用のパラシュートは、超高速域で車体が振られた時などの建て直し(事故防止)にも有効だ。当然、このソアラも搭載しているが、街乗りもするため頑丈なステーを製作して脱着式としている。

足回りはオーリンズ車高調でセッティング。バイアスタイヤに合わせてフロントスプリングは14kg/mmとし、リヤはトラクション重視で4kg/mmに設定。

一方の室内は、ゼロヨン仕様らしからぬナビやETCといった快適装備が満載。ストリートでの使い勝手を考えてエアコンも残してある。ただ、そのせいでエンジンルームに熱が溜まりやすいのが悩みの種なのだとか。ミッションはホリンジャーの6速シーケンシャルドグだ。

取材時のベストタイムは10秒250(終速213.6キロ)。1000ps級のエンジンを搭載しているとはいえ、ろくに軽量化も行なっていないソアラでこのタイムは十分すぎる記録だ。何より、この強烈なチューンドを普段乗りに使っているというオーナーの走り屋スピリッツには感服だ。

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