「お買い物グルマでもビッグキャリパー化は当たり前!?」台湾的改造車見聞録Part.1

日本とは異なるカスタムカルチャーが根付く!

台湾唯一の自動車用アフターパーツ見本市“AMPA”(台北国際自動車部品・アクセサリー見本市)。その取材として訪れた現地の市中で発見した改造車を、編集部が独断と偏見に基づきピックアップ。ダイジェスト形式で紹介していく。日本ではまずお目にかかれない、癖のある改造車の数々は必見だ。

BMW 130iに謎のビッグキャリパーを装着

台湾には激安の社外キャリパーが数多く存在するため、純正の代替えとしてビッグキャリパーを導入するケースが非常に多い。ブレーキチューンのハードルが日本に比べてかなり低いのだ。

この130iもその例に漏れずビッグキャリパー化が行われているわけだが、キャリパーには自作であろうステッカー貼りのAPレーシングロゴが…。間違いなく“パチモン”だろう。

ホイールは台湾製鍛造ホイール“BCフォージド”の18インチ。スポークデザインを見るかぎり、現在は販売されていない初期モデルの「HB05」だと思われる。

B5.5パサートヴァリアントにF50キャリパー装着

アウディA4の兄弟車となるB5.5パサートのワゴンモデル“ヴァリアント”。この車両は、ボディ同系色のブルーにペイントしたF50キャリパーを装着。ノーブランドと思われるゴールドホイールとの組み合わせで個性を演出していた。タイヤは19インチのポテンザスポーツだ。

テール部分にはフォルクスワーゲン&アウディのチューナーとして知られる“oettinger”(エッティンガー)のエンブレムが。とはいえ、エッティンガー製と思しきパーツは特に確認できず。

E90型M3コンペティションもブレンボキャリパーで強化

ホイールから察するに、2011年に生産されたE90型M3セダンの“コンペティションパッケージ”がベースと思われる。日本では導入されなかった希少なグレードだ。純正キャリパーは片押しだが、この車両はフロントに6ポット、リヤに4ポットのビッグキャリパーをインストール。タイヤもフロントが255、リヤが275のミシュランパイロットスポーツ4Sを履いてプレミアム感を高めていた。

テスラ モデル3はエアサスで着地!

税金面でのメリットから、台湾でも着々とその数を増やしつつあるテスラ。AMPAの駐車場では、モデル3をベースとしたエアサス着地仕様を発見。エンジン非搭載のフロントセクションながら、ダクト付きのボンネットを備えるなどカスタム意欲の高さが伺える。

このテスラも御多分に洩れずビッグキャリパー化を敢行。残念ながら、ブレーキキャリパー&ホイールともにメーカー名は特定できなかったが、インパクト抜群の仕上がりだ。

【番外編】台湾のEV車事情

車検が半年に一回!? 日本より厳しい中古車への増税措置

先に述べた通り、台湾ではクルマ&バイクともにEV車は非常に税金面で優遇されている。そのため、街中ではテスラを筆頭にポルシェタイカンなど最新のEV車を数多く見ることができた。

ちなみに、EV車はクルマ&バイクともにナンバープレートが異なり「電動車」の文字が入る。

台湾では新車の初回車検が5年、その後は登録10年目までが1年ごと、11年目からは半年に一度という決まりだ。つまり、クルマは初回登録から年数が経過すればするほど維持が困難になっていくというシステム。そのため新車需要はかなり高く、EV化の流れは今後さらに加速していくというのが業界関係者の読みだ。

Part.2へ続く

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