「超ワイドレンジのパワーバンドを持つGDBインプレッサ」実力派ショップのセットアップ術に迫る!

強化2.0L+GTX3076Rタービンで480馬力を発揮!

3700rpmから立ち上がる幅広いパワーバンドが武器

ドラッグレースからD1GPまで幅広いジャンルのチューンドを手掛け、競技系チューニングでも数多くの実績を残している“テックスモディファイ”。

ここで紹介するGDB(C型)インプレッサは、街乗りからサーキットまでフレキシブルに使えるスペックを目指して製作されたユーザーカーだ。見どころは、何と言っても幅広いパワーバンドを実現した約480ps仕様のエンジン。

排気量は2.0Lのまま高出力化に対応するために、エンジン内部はCPの92φ鍛造ピストンや東名パワードのH断面コンロッドで強化。そこにギャレットのGTX3076Rタービンを合わせ、その性能を活かすために各パートをセットアップ。

具体的には、タービン直前で2→1と集合させたワンオフエキマニや、容量アップ加工を施したレガシィ用サージタンクの流用、ウエストゲートは加工してリリーフを緩やかに進めることで、ハーフスロットルでのコントロール性を高めている。

なお、レガシィ用サージタンクに関しては、スペース確保&サージ容量アップのために導入しているが、GDB用と比べてどちらが良いとは一概には言えないそう。ただし容量がある分、高回転時では有効なはずとの見解だ。

そうしてエンジン周りの環境を整えてやることで、特殊なレイアウトを持つ水平対向エンジンとタービンを上手くマッチングさせ、3700rpm〜8000rpmという幅広いパワーバンドを実現してきている。

また、連続周回にも耐えうる仕様に仕上げるべく、オリジナルのハイマウントオイルクーラーキットを投入。オイルクーラーをエンジン上に配置し、インタークーラーを前置きタイプに変更することで、安全かつ確実に出力向上を果たすと同時に、油温を安定させている点も見逃せない。

サスペンションはGReddy車高調ベースで、フロントの伸び側ストロークを確保する方向でセッティング。前輪でグイグイと車体を引っ張る、安心してアクセルを踏んでいける足を追求した。

ボディは軽量化なしの快速スペックで、スポット溶接増しなどの補強も一切行なっていない。ミッションもノーマルだ。エンジンマネージメントはグローブボックス内に納められたF-CON Vプロが担う。

そしてエクステリア。インプレッサらしからぬルックスを実現する前後オーバーフェンダーや小型のトランクスポイラー、ボンネットなどはテックスモディファイのオリジナルブランドであるプログレス製だ。リヤディフューザーはワンオフ製作したものだ。

走りも見た目も一線級。どんなシチュエーションにも対応できるバランスの良いその仕上がりは、ストリート兼サーキット仕様の理想系と言っても過言ではない。

SPICIFICATIONS
■エンジン:CP92φピストン/東名パワード H断面コンロッド、カムシャフト(IN256度 EX264度)、燃料ポンプ/GTX3076Rタービン/ターボスマート ウエストゲート改/オリジナル70φフロントパイプ、4-2-1エキマニ、150セルメタルキャタライザー/BH5用サージタンク改/トップマウントオイルクーラーキット/トラスト80φチタンマフラー、アルミ2層ラジエター/HKSインタークーラー改 ■サスペンション:GReddy車高調/スウィフト スプリング ■ホイール&タイヤ:エンケイPF01(10.5J×18)&アドバンネオバAD08(265/35-18) ■エクステリア:Mスポーツ フルエアロ/プログレス エアロボンネット、前後オーバーフェンダー、トランクウイング 他

●取材協力:テックスモディファイ 茨城県那珂市堤435-16 TEL:029-295-5430

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【関連リンク】
テックスモディファイ
http://www.tex-modify.com

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