「ストリートゼロヨン最速DR30再生計画」内装完成&トラスト6速ミッション加工搭載!【連載7回目】

フルブリッド仕様で内装をリニューアル。ミッションはトラスト6速を載せることに!

ベアリング交換のみでSR用“トラ6”が搭載可能!

屋内保管されていたのでインテリアの劣化は最小限だが、運転席&助手席をバケットシートに交換するだけでは少し寂しいし、何より古臭さを払拭できない。

しかも、メインメーターが、メーターパネルに埋め込んだモニターにHKS CAMP2で各種情報を表示するというデジタル仕様に変わった以上、それに見合ったスマートなインテリアでなければバランスが取れない。

そこで、日本が世界に誇るシートメーカー“ブリッド”にリヤシートやドアトリムの表皮張り替えを依頼。一般的には施工してないそうだが、リヤパーセルボードもブリッドロゴ入りの生地で仕上げられている。前席のジータIII&ディーゴと合わせて、インテリアはフルブリッド仕様へと生まれ変わった。

そして、エンジン&ミッションの搭載位置も決定。当初はベルハウジングを作ってZ33純正6速MTを載せる予定だったが、ゼロヨンメインということで、ファクトリーの奥で眠っていたトラストSR20用6速シーケンシャルを搭載することに。

カウンターシャフト前端のベアリングさえ交換すれば、ボルトオンでDR30(FJ20ET)用ベルハウジングと組めるし、メインシャフト突き出し量=クラッチディスクに刺さるスプライン長も問題ないので、加工なしで載せられるわけだ。

エンジン側のステーはスチールプレートでワンオフ製作。メンバー側にはBCNR33純正マウントを流用する。「台座部分がアルミだから、軽いし、加工もしやすい。ウチでは他の車種にもよう使っとるよ」と森田代表。

シリンダーブロックとミッションを組み合わせた状態で搭載位置を決定。メインシャフトの径やスプライン形状は同じだが、フライホイールの関係からクラッチはDR30用が組み合わされる。

ベルハウジングはFJ20用。そこにSR20用MTをボルトオンで装着できる。つまり、ミッションケース前側のベルハウジング接合面は、FJ用もSR用も変わらないということだ。

ミッションマウントも当然ワンオフ製作。フロアにはブラケット固定位置を示すマーキングが確認できる。

ミッションとデフ間の距離を測る。トラスト6速専用カーボンプロペラシャフトが使えればベストだったが、「長さが15mmくらい足らんかったんで断念…。ワンオフで作るしかないね」と森田代表。

また、エンジン搭載位置はバルクヘッドとの間隔が50mmのところまで大きく後退。もっと押しやることもできたのだが、ミッション換装時の作業性を踏まえて位置決めされた。

次回はいよいよエンジンに手を付ける予定で、サージタンクの製作風景や森田代表が「カッコ良いのを作るよ!」というワンオフEXマニなどを見せられるはず。この調子でいけば、間もなくシェイクダウンか? そんな期待が持てる作業の進み具合だ。

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)
●取材協力:ガレージ八幡 愛知県半田市上浜町10-20 TEL:0569-26-1660

「ストリートゼロヨン最速DR30再生計画」コクピットも現代的にモディファイ!【連載6回目】

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