「このセンチュリー・・・音がおかしい!」打倒メルセデスを誓って500馬力の2JZ仕様へと進化した仰天スペック!?

ウエストゲート解放音を轟かせて疾るセンチュリーはヤバすぎる・・・

5.0LのV12から3.0Lの2JZに換装して税金対策!?

ひょんなことから、叔父の会社で社用車として使用されていたGZG50型センチュリーを譲り受けたというオーナー。

「新車価格1000万円オーバーの高級車がタダで手に入ったまでは良かったけど、5リッターだから税金は高いし、ベンツに抜かれちゃう。日本が世界に誇るトヨタ最強のプレミアムカーがこれじゃアカン!」という強い思いからチューニングを開始した。

オーナーはこれまで数々のスポーツカーを乗り継ぎ、エンジンやミッションを換装するチューニングも経験してきた強者。改造の対象がセンチュリーだからといって臆することなど全くなし。貴重な5.0L V12の1GZ-FEエンジンをアッサリと捨て、トヨタ最強の直6ターボユニットである2JZ-GTEをスワップする魔改造に着手したのである。

本人は「自動車税対策です」と笑うが、メルセデスベンツに撃墜されたことが相当悔しかったのだろう。単なるエンジン換装では2トンを超えるセンチュリーには役不足と判断し、本格的なターボチューンも実行したのである。

チョイスしたタービンは、米ターボネティクス社製のウエストゲート式。完全なポン付け状態だが、それでも最高出力は500psオーバーに到達。ちなみに、V12エンジン前提のエンジンルームは非常に大きく、ターボレイアウトやパイピングも効率的な形状を追求することが可能だったそうだ。

さらに、不安がつきまとうミッションもアリストの4速シフトマチックATを換装して対策。ここまでくると、“センチュリーの皮を被ったアリスト”と表現したくなってしまう…。

リヤセクションは左右4本出しのワンオフマフラーが印象的。このエクステリアの内側に、オーバー500psのパワートレインが秘められていることなど絶対に判別不可能。そんな意外性こそが、このセンチュリーの魅力でもある。

サスペンションは純正エアサスから車高調に変更してローダウン。他車種用をベースに重量級ボディに合わせてスプリングレートや減衰力は変更している。ホイールは「メーカーオプションっぽい」という理由からトムス製を選択した。ブレーキもローターやパッドを交換して強化済みだ。

なお、これらのチューニングメニューは、滋賀県にあるチューニングショップ“プログレス”に一任。技術派として知られるショップだけに制御系も完璧。ECUはセンチュリーのものをそのまま使用し、エアコンを始めとする純正電子系機能も全て問題なく動作するという。

ノーマルを遥かに上回る加速力と、排気量ダウンによる税金の減額というメリットを同時に手に入れた魔改造センチュリー。こうしたモンスターが生息しているから、ストリートのチューニングシーンは面白いのだ。(OPTION CARAVANより抜粋)

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