「オーナーが新車から育て上げたFD3Sは生粋の直線番長!」400mを9秒6で走破するポテンシャル!!

両面ブリッジ+T88-38GKで600馬力オーバー!

新車購入からステップアップを続ける純白のFD3S

周囲の影響でサーキット派からゼロヨン派に転向したというオーナー。愛機のFD3Sは新車ワンオーナーの個体で、ドラテクに合わせながらステップアップを重ねたチューニングは、今やラジアルで9秒6のベストタイムをマークするほどの完成度を誇っている。

9秒前半へとステージを進めるべく組み直されたエンジンは、両面ブリッジポートにT88-38GKタービンをセットした13B-REW改の660ps仕様となる。T88-38GKはかなりのビッグシングルだが、排圧が高いロータリーとの組み合わせでは想像以上に下から立ち上がり、スタートがストール気味でもリカバリーできるほどの好マッチングだという。ミッションにはHKSの6速ドグをセットする。

徹底的に取り外されたドンガラ状態の室内で妙に目立つ赤い箱は、メイドインUSAの点火系アイテム『MSDデジタル6A』。高回転での失火をシャットアウトするための武器だ。現状はブースト圧1.5キロの設定だが、ベスト更新のために引き上げることも検討しているそうだ。

タイヤはフロントがアドバンネオバAD08(235/45R17)、重要なリヤにはフージャーのドラッグラジアル(275/40R17)をインストール。当面は使い慣れているストリート用タイヤでのチャレンジを続けていくそうだ。

9秒台へと突入してからのコンマ1秒削ぎ落としは、地道なチューニングとセットアップの積み重ねが必要となる。ドラッグ専用として割り切って内装パネルや快適装備は全て撤去し、安全タンクの容量も10L未満の超小型タイプとしている。

各部の軽量化や、新品タイヤの投入など入念に準備を進めて乗り込んだスーパードラッグフェスティバル2020だったが、この日のベストは残念ながら10秒599に留まった。

ちなみに、ここまでの作り込みであればドラッグスリックが使用可能なクラスへと転向することも可能だが、まずはラジアルタイヤでの9秒前半をマークすることが先だと語るオーナー。自己ベスト更新に期待が高まる一台だ。

「FD3Sはまだまだ進化できる!」13Bエンジンの限界に挑む650馬力のツインターボ仕様に迫る

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