「異彩を放つプレリュードのピックアップトラック仕様!」ボディ剛性を考えた各部のメイキングは必見

意外と違和感がないかもしれない!?

剛性まで考えながらリヤをトラック化!

ランボルギーニやコルベット等のカスタムカーが並ぶ、SEMAショーの屋外展示ゾーンで発見した5代目プレリュード(BB6)。親しみのあるフォルムに近づいてみたら、なんとピックアップトラック仕様になっているではないか!

Bピラーから後ろのボディ上部をバッサリ切り落として鉄板で荷台を製作しているのだが、いわゆる見た目だけのハッタリ仕様とは異なり、美しさはもちろんボディ剛性も徹底追及。切断によって変化する応力を計算しながら、CADを駆使して無駄のない構成パーツを考えていったそうだ。

リヤのストラットタワーにはCFRPを張り込んだ上、さらにタワーバーを縦方向に伸ばしてオリジナルフレームと結合。この他、荷台のフロア下にはブレースバーを這わせつつ各部に鉄板補強を追加し、カットしたことにより大幅に低下するリヤの剛性を引き上げている。

サスペンションは車高調ではなく、ACCUAIR(エアサス)を導入してローフォルムを実現している。エアロパーツはDEVSPORT製だ。

深リムやアメ鍛ではなく、あえて正統派のBBS REを選択しているところにオーナーの強い拘りを感じる。ブレーキにはyellowspeed Racingの6ポット&4ポットキャリパーシステムを奢り、ストッピングパワーを増強している。

ボディ同色のオレンジでペイント(外装はラッピング)されたエンジンルームには、オーバーホール済みのH22Aを搭載。エンジンチューニングは行っておらず吸排気に手を入れた程度の仕様だ。

ダッシュボードに見える勲章は、このプレリュードがカスタムカーショーで獲得したアワードだ。

SEMAで賞を取るような有名ビルダーの作品と比べたら完成度は落ちるものの、オーナーの熱意と根性は拍手ものだ。YouTubeにこのプレリュードのメイキング動画がアップされているので、興味のある方は“deviant_customs”で検索していただきたい。

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