「一時代を築いたストロボカラーが蘇る」マニアなボルク『チャレンジ』を履きこなすR32スカイラインを捕獲!

理想的なツラを求めて同ホイールを計12本購入!

往年のボルクチャレンジF-ZEROがR32を引き立てる

4月24日に富士スピードウェイで開催された、レイズファンによるレイズファンのためのイベント“レイズファンミーティング”。500台の募集に対し、全国から結集したのはなんと561台。参加者それぞれ、レイズホイールに深い拘りを持っている人ばかりだったが、会場をチェックしてまわるWEB OPTION取材班のレーダーが反応したのがこのR32型スカイラインGTS-tだった。

オーナーは神奈川県から参加していたキョーヤさんで、8年前に免許を取ってはじめて購入した愛車がこの1992年式のR32GTS-tだった。FRでメンテナンス性が良く、パーツが豊富にあることを条件に候補を絞り込んでいったところ、たまたま近所の中古車店で出会ったのがこのクルマだったという。

本庄サーキットをメインにスポーツ走行も楽しんでいるマシンは、DIYでカスタムを施したファインチューン仕様。RB20DETエンジンはノーマルで、エアクリーナーがアペックス製のスポーツタイプに変更されている。インタークーラーはブリッツ製をチョイス。

拘りの排気系は、フロントパイプをワンオフで製作し、触媒以降のマフラーは中古品を組み合わせてフルチタンエキゾーストを構築。

足回りは車高調のアペックスN1ダンパーを軸に構築。ハイキャスはキャンセルし、アーム類もR33純正流用で強化済みだ。

インテリアも走り最優先にフルカスタムされており、大型タコメーターを中心に60φ追加メーターを見やすくレイアウト。ドライバーズシートはブリッドのフルバケットタイプに変更して高いホールド性を確保。NASCARネットがサーキット仕様を物語る。

そしてキョーヤさんの自慢ポイントが、足元のアクセントとして輝くボルクレーシングチャレンジF-ZERO。オンリーワンの個性を追求し、辿り着いた答がこのモデルだったのだ。パッと見はシンプルな5本スポークなのに、リム奥にバブリーなストロボラインが見えるのがお気に入りなのだとか。

1996年にデビューしたチャレンジF-ZEROは、特殊溶接機を用いて製作された鍛造2ピースモデル。リムのアンダーカット部に刻まれたストロボラインで、チューニングカーからドレスアップカーまで広く人気を集めたホイールだった。キョーヤさんが手にしているのは、当時の雑誌付録だったチャレンジF-ZEROのスペシャルカタログだ。

ホイールサイズはフロント9J×17+35/リヤ9J×17+22だが、この組み合わせに落ち着くまでに様々なリム幅とオフセットのチャレンジF-ZEROを試し、結果、12本も購入するハメになったというから驚かされる。その大半は手放したが、新品デッドストックだった掘り出し物(8.0J+32、9.9J+32)だけは、現在も宝物としてキープしているそうだ。

PHOTO&REPORT:川崎英俊
●取材イベント:2022 RAYS FAN MEETING

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