「これがJZA80スープラだと!?」車種不明感MAXのヴェイルサイド渾身作!

JZA80カスタムコンプリートの完成形

100セット以上をデリバリーしたヴェイルサイドの傑作

光溢れる夜の街に佇むだけで、これほど絵になるチューニングカーも稀有だ。計算し尽くされた陰影と反射光。そこから描き出される美しいシルエットの、まるで名画のような奥ゆかしさに、思わず息を飲む。

“ヴェイルサイド”の真骨頂は、トレンドを取り入れながら芯の一本通った高い表現力と、それを市販品に落とし込む独自のFRP成型技術が織りなす、高感度のエアロテクノロジーにある。元々、国産系としてスタートしたこのブランドは瞬く間に輸入車へ進出し、昨今ではフェラーリやランボルギーニなどの名だたるハイエンドスポーツモデルにも力を注いでいる。

そしてそれらの挑戦が、横幕代表のセンスやデザインテクニックを磨き上げる修練の場となり、今作の創出に繋がったわけだ。2011年に誕生したJZA80スープラベースのコンプリート、4509GTRである。デモカーを見ていく。

エクステリアの見せ場は、やはりシングルフレームグリルを中心とした重厚感溢れるフロントセクションだろう。ヘッドライトにはアウディR8純正を使い、欧州スーパースポーツのようなアピアランスを醸し出す。

フラット感を完全排除し、流麗な曲線が複雑に絡みあうデザインを採用したサイドアプローチ。車幅は160mmワイド仕様となる。これらの外装パーツは、切った張ったのワンオフではなく量産を前提にしたものだ。つまり、JZA80スープラのベースフレームを加工することなくインストールすることが可能なのである。

心臓部に鎮座する2JZユニットは、腰下を強化した上でトラストのT88-38GKシングルターボシステムをドッキング。F-CON Vプロによる綿密な制御で760psを発揮する。

バンパー一体造形のカーボンディフューザーから顔を出すマフラーは、4本出しテールエンド(右側はダミー)を採用。4509GTR専用モデルだ。

サスペンションは、ヴェイルサイドオリジナルの車高調を軸に構築。ストリート走行時の使い勝手を考慮し、アッパー側には車高を瞬時に可変できるロベルタカップも組み込んでいる。

ブレーキには、米ロートラ社のキャリパーシステム(F6ポット+380mmローター&R4ポット+355mmローター)をインストール。

室内は各部をアルカンターラで張り替え、エクステリアの迫力に負けない絢爛豪華な仕上がりだ。

ちなみに、4509GTRはコンプリートカーとして販売(600万円〜)を行っていた時期がある。このシリアルナンバー入りの認定書は、その時に作られたものだ。

気になるボディキットの価格は300万円。かなりハイプライスの設定だが、海外を含めすでに100セット以上をデリバリー済みというから、改めてヴェイルサイドブランドの強さを痛感させられた次第だ。

●問い合わせ:ヴェイルサイド 茨城県つくば市真瀬1250-3 TEL:029-838-1104

【関連リンク】
ヴェイルサイド
http://www.veilsidejpn.com/

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