「これは漫画の世界かな?」5代目コルベットのツインエンジン仕様が異次元すぎる!!【SEMA SHOW 2021】

2機のV8スーパーチャージドエンジンを並列配置!?

全幅はなんと驚異の2.2メートル越え!

アメリカのカスタムカー文化を揶揄したこんな言葉をご存知だろうか。「ヤツラは車輪があればV8エンジンを載せる」。言い得て妙であるが、西海岸の魔改造プライベーター“ゴードン・トロンソ”は一味違った。1機のV8エンジンでは満足できず、なんと2機のV8エンジンをC5コルベットの運転席後方に積んでしまったのだ。

「GT-SSC」と名付けられたこのC5コルベットは、大幅に拡張されたラゲッジスペースに650psを発揮する6.2LのGM製LT4型V8スーパーチャージドエンジンを並列で搭載。理論上のトータル出力は1300ps、信じられないアプローチである。

なお、2つのエンジンを同期させるためのメカニズムの詳細は不明だが、複数のECUによる制御でパラレル稼働するようセッティングされており、にわかには信じがたいが「市販車のようなイージードライブが可能」だという。

ボディはスーパーGTマシンのようにキャビンのみを残して前後をパイプフレーム化。エンジン後方に確認できる大きなケースは、C5コルベット純正の4l60e型4速ATだ。なお、ミッションの変速制御は独立したECUによって行っているそうだ。

純正トルコンで強大なエンジンパワーを受け止められるとは思えないが、この魔改造コルベットにそのような細かい“ツッコミ”は野暮なのかもしれない…。

エクステリアメイクも衝撃的だ。ディメンションは大きく見直され、全長4927mm(ノーマル4566mm)、ホイールベース3556mm(ノーマル2655mm)、そして全幅は2209mm(ノーマル1869mm)まで拡大されているのだ。リヤタイヤ前方に設置されたラジエター冷却用の超大型エアダクトが、このコルベットのキャラクターを物語る。

深リムのホイールは、カリフォルニアのメーカー“スコットホイール”製のスプロケット20インチ。強烈なワイドシルエットの迫力に負けずとも劣らぬ存在感だが、その奥のブレーキキャリパーは意外にも純正のままだったりする。

このGT-SSCは最高速300マイル(480km/h)オーバーを目標に製作を進めたそうだが、各部のメイキングを見る限り、現状のスペックでは厳しいだろう。

とはいえ、V8ツインエンジン仕様が放つインパクトは絶対的で、YouTubeにアップされたGT-SSCのエンジン始動動画はネット上でバズりまくり、世界のカスタムカーシーンに一石を投じる存在として大きな話題となっている。もちろんSEMA2021での注目度も凄まじく、常に人だかりができていたほどだ。

既成概念やセオリーに捕われず、自由な発想で自分好みに愛車をモディファイしていく。まさに、チューニング&カスタムの原点が凝縮されたような超大作だ。

●取材イベント:SEMA SHOW 2021

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