FC3Sのイメージを崩さず低さと美しさを追求した大作!

純正イメージを崩さずUSスタイルの大胆カスタムに挑戦

エンジンルームの作り込みも凄まじいレベル!

遠目に見ると、BNR34のミレニアムジェイドでオールペンしただけのように思えるが、間近で見ると驚くほど低い。そして圧倒的に美しいのだ。

話を聞くと、オーナーはかつて夜な夜な首都高などに繰り出す生粋の走り屋だったそうだが、幼少期から憧れていたFC3Sを手に入れたことを機に方向転換。魅せるドレスアップに挑んでみようと考え、現在のスタイルに辿り着いたという。メイキングを担当したのは、NOB谷口(谷口信輝選手)のS15シルビアも手掛ける神奈川県の技術派チューナー“Nステージ”だ。

流行の極低スタイルの中にもどことなく走りのオーラが感じられるのは、オーナーの根幹に流れる走り屋魂が大きく関係しているのだろう。ともあれ、不思議な魔力を持ったFC3Sである。

ミレニアムジェイドのボディカラーと絶妙なマッチングを見せるホイールは、アラビアンゴールドのバラマンディToman。車高を落とすために17インチを選択し、フロント9.5J+10、リヤ10J+10というサイズに215幅のタイヤを引っ張ってインストールしている。

足回りはテインの車高調を軸にセットアップされているが、ストロークを規制するためにフロント20kg/mm、リヤ18kg/mmのハイレートを選択しているのがポイントだ。

エクステリアは基本的に純正のボディラインを生かす方向で進められているが、灯火類などをUS仕様としているのも大きな拘りだ。フロントバンパーはアニバーサリー製、珍しいタイプのエアロミラーは北米仕様となる。

エンジンベイも凄まじいレベル。13B-Tユニット自体はノーマルだが、ワンオフのVマウントシステムやスペシャルメイドのパイピング、ブラックアウトされたFD3Sサージタンクなど、美観を徹底追求。サイクルフェンダーやワイヤータックなど、最新のカスタムトレンドも積極的に導入しているのもポイントと言えよう。

エキゾーストマフラーは、ロータリー乗りとしてのアイデンティティでもあるRE雨宮のドルフィンテールチタンをチセレクト。

一方のインテリアは一見するとノーマルだが、入手困難なアンフィニグレードのセミバケットシートを装着したり、スピードメーターをUSマイル表示仕様に変更するなど、マニアックなカスタムが施されていたりする。

ただ闇雲にパーツを装着していくのではなく、FC3S純正のスタイルを尊重した絶妙なバランス感覚は見事としか言いようがない。今後のアップデートの行方が気になる1台だ。

●取材協力:Nステージ 神奈川県横浜市港北区新吉田町526 TEL:045-548-8776

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