「EJ20の超トルク仕様はいかが?」GRB型インプレッサ改ツインチャージ仕様の衝撃

GT2835タービンにGTS7040スーパーチャージャーをドッキング

回転上昇スピードが大幅短縮!

バリスのワイドフェンダーで身を包んだ美しいGRB型インプレッサ。サーキット志向の強いユーザーチューンドだが、あくまでメインはストリート。大小さまざまなサーキットへの適応と、移動に使うストリートでの快適性の両立を求めて、“カーメイキングレヴュー”でステップアップを続けてきた1台だ。

エンジン本体はノーマルのまま、HKSのGT2835タービンをポン付けした仕様でしばらくサーキットに通っていたが、モアパワーを求めて、カーメイキングレヴュー/t-get/インプレッサネットの共同開発で誕生したダブルチャージャーキットをインストール。これは、ターボチャージャーはそのままにHKSのGTS7040スーパーチャージャーを加えるというツインチャージシステムだ。

エンジン制御は燃調などをF-CON Vプロで行い、フラッシュエディターでバルタイや電子制御スロットルをコントロール。ツインチャージはエンジンの要求する吸気量が大きく、高回転ではどうしてもブースト圧が過剰に上昇しがちなので、電子制御スロットルによる制御も積極的に取り入れているのだ。

なお、クランクからの出力でスーパーチャージャーを駆動させるため、どうしてもロス出力が発生してしまう。そのロスを最低限にすべくアドバンスのハイエフェンシーオルターネーターを装備。発電量のアップと安定はチューンドエンジンには欠かせないものだ。

一方の排気系はHKSで統一。メタルキャタライザーと80φのスーパーターボマフラーをセットして、保安基準内で背圧をコントロールしている。

また、ツインチャージは当然ながら発熱量が増えるため、オイルクーラーやクーリングボンネットを投入してクーリング対策も施すことは必須だ。

最高出力は、エンジン本体がノーマルのため耐久性も加味して400ps弱(約58kgm)になるように抑えているが、以前のGT2835仕様の時と比べてパワーバンドが低速側に大きく広がり、トルクが増えた分回転上昇スピードが大幅にアップ。

シャーシダイナモで計測したところ、1900〜3700rpmまでの約1800rpmの推移が4.69秒から3.67秒へと1秒以上も早くなっているというから驚かされる。やみくもに最高出力を求めるのではなく、実用域での速さを追求したチューニングプランというわけだ。

このツインチャージシステムはすでに生産を終了しているが、レヴューでは特注での対応を続けているとのことだから、興味のあるGRBオーナーは問い合わせてみてはいかがだろうか。

●取材協力:カーメイキングレヴュー 千葉県袖ヶ浦市長浦580-74 TEL:0438-60-3133

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