「世界を震撼させた金型鍛造ホイールの頂点」レイズ“VMF C-01”は芸術だ!

SEMAで話題をさらったデザイナーズホイールの極致

静音性まで追求したベルサスの究極形態

SEMAショーの舞台で話題をさらった“メイド・イン・ジャパン”の鍛造ホイール、それがレイズの技術力が詰め込まれた『VMF C-01』だ。

細いスポークは立体的な曲線を組み合わせたデザインで、20インチという大口径サイズ。関係者たちは口々に「このデザインで強度を確保できるのか?」「この形状を本当に金型鍛造で形成できるのか?」と驚き、賞賛を送っていたという。

アメリカで主流の鍛造ホイール、通称“アメ鍛”は、鍛造アルミビレットから切削機械であるマシニングセンタによって削り出して作られるもの。削り出しだけにどんなデザインでも作れる一方で、鍛造プレス時に形成される“鍛流線”という強度を生み出している組織を切ってしまうデメリットがあり、スポークを過度に細く長くすることができない技術的な弱点が存在する。

分かりやすく解説すると、アメ鍛ホイールメーカーも『VMF C-01』のようなディスクデザインを物理的に削り出す技術は持っている。しかし、実車に装着して走らせるとなると、鍛造削り出し製法で強度を確保するのは至難の業、ということを理解しているだけに驚きを隠せないのだ。

なお、日本では古来より名刀や美術品など、品質が確かで価値の高いモノの証として折り紙が品質鑑定書のような役割を果たす伝統があった。その「折り紙の伝統を受け継げるレベルである」という意味を込めて、フランジ部分に折り鶴をマシニングで彫り込んでいる。

また、昨今自動車メーカーのホイール開発においてよく聞かれるNVH(Noise Vibration Harshness)にも拘り、解析テストによる実験結果では、純正と変わらない静粛性を達成。つまり、走行時におけるタイヤやホイールの風切り音から発生する雑音や騒音、足回りから伝わってくる振動などが抑えられているのだ。

フェイスデザインはサイズによって3種類を用意。GRスープラの装着サイズは前後とも20インチで、フロント9.0Jインセット25のフェイス3、リヤ10Jインセット28のフェイス3となる。カラーはスポーツライン(マットガンブラック/リムエッジDC)だ。

そもそもドレスアップユーザーに向けて、ヨーロピアンテイストのデザインを取り入れたブランドがレイズのベルサスシリーズだ。その語源は“対峙”という意味の“vs”に由来し、レイズのスポーツ系ホイールの頂点であるボルクレーシングに対峙するドレスアップ系ホイールという意味を込めて付けられた。

デザイン重視というだけあって、過去のベルサスシリーズは、金型の段階で細かな造形がほぼ完了してしまう鋳造製法オンリーだった。しかし、そこに金型鍛造でしか生み出せない強度を加えることで、新次元のデザイン重視ホイールを作ろう、ということで生まれたのが、ベルサス初の金型鍛造製法ホイールとなるVMF(VERSUS MODE FORGED)C-01なのである。

●取材協力:レイズ TEL:06-6787-0019

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レイズ
https://www.rayswheels.co.jp

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