「GRヤリスの最強ブーストアップ仕様を徹底解剖」キモは軽量化と制御方法にアリ!

公開日 : 2021/07/13 06:30 最終更新日 : 2021/07/13 06:30

高性能フルコンでブースト2.3キロ時に410馬力!

 

ラジアルタイヤのブーストアップ仕様で筑波58秒573をマーク

 

最新スポーツモデルのパワーチューニングを徹底追求し、速さの限界領域を切り拓き続ける老舗“ガレージGフォース(以下:Gフォース)”。GRヤリスも早々にデモカーを導入してその可能性を探っており、筑波サーキットを開発ステージに定めて各部のブラッシュアップを続けている。

 

 

現在のパワースペックは完全なブーストアップ仕様だ。エンジン本体&タービンには手を入れず、フルコンの代名詞であるモーテックの最新モデル(M142)で制御。最大ブースト圧2.3キロ時に、410ps/62kgmという強烈なパワースペックを絞り出している。

 

「エンジン本体の耐久性が非常に高く、ハイブースト仕様でもブローの気配が見えない。すごいエンジンだと思う。ただし純正タービンは400psあたりで風量が限界。いくらブーストを上げてもパワーが追従しないからね」とは、Gフォース田澤さん。

 

 

吸気系はサクションパイプをワンオフ製作して純正のエアクリーナーボックス内にK &Nのエアフィルターをマウント。また、フレッシュエアを可能なかぎりエアクリーナーへと導くためにダクトも新設している。

 

 

エキゾーストマフラーは、Gフォースオリジナルのフルチタンモデルで武装。軽量化&排気効率向上を狙った砲弾タイプで、サーキット用に高回転域の抜けを重視したスペシャルだ。

 

 

ストリート用に静音性を重視したツインテール仕様のサイレントモデルも製作済み。Gフォースでは、ユーザーの要望に合わせたワンオフチタンエキゾーストもお手のものだ。価格は20万円〜とのこと。

 

 

サスペンションはGフォースのオリジナル車高調で、スプリングレートはフロント14kg/mm、リヤ16kg/mmの設定。そのほか足回りは、スタビライザーもクスコ製の強化品に変更している。

 

 

サーキットスペックということで内装は取り外し、レカロのフルバケ一脚とスパルタンなインテリア。また、特に効果的なのがバッテリー移設。純正では大型のバッテリーが装着されているが、小型なものに変更して軽量化を図っている。

 

 

ホイールは前後共に9.5JのボルクレーシングTE37SAGA。アタック本番でのタイヤはポテンザのハイグリップラジアルRE-12D(265/35-18)を組み合わせる。

 

 

こうした仕様で挑んだ筑波サーキットテスト(2月20日)。セッティングがまだ煮詰まりきっていない状態だったにもかかわらず、なんとラジアルタイヤ(ポテンザRE-12D)で58秒573をアッサリとマークしたのである。これには田澤さんも「当初はブーストアップのライトな仕様で1分切りを目標にしていたけど、すんなり達成しちゃいましたね。想像以上にバランスが良くて速い」と喜びを隠せない様子。

 

ちなみに、一足先に筑波58秒台入りを果たしたHKSのデモカーはSタイヤ(アドバンA050)仕様だったため、ラジアルタイヤでの最速タイムはGフォースという事になる。

 

 

「フルコン制御についてはユーザー向けとは言えないかな。トータルで200万円くらいかかってしまいますから。制御系をどうするかがGRヤリスチューニングの課題だと思うから、そのあたりまで含めて研究を続けていくよ」。

 

圧巻の速さを見せつける老舗ショップのGRヤリス。今後は駆動系の強化やタービン交換を視野に入れながらチューニングを進めていくとのことなので、さらなる進化が楽しみだ。

 

[SPECIFICATION]
■POWER 410ps TORQUE 62kgm ■エンジン:G16E−GTS(最大ブースト圧 2.3キロ) ガレージGフォース・オリジナルフルチタンマフラー/モーテック・M142、カラーディスプレイロガーC127 ■ドライブトレイン:GR・機械式LSD(1ウェイ) ■フットワーク:ガレージGフォース・オリジナルサスペンション(F14kg/mm R16kg/mm)/クスコ・スタビライザー/ポテンザRE-12D(FR265/35R18)/ボルクレーシングTE37SAGA(FR9.5J✕18) ■エクステリア:ボルテックス・ウイング