「元ジムカーナ仕様のGVBインプレッサが放つステージを選ばない速さ!」競技車両をリメイクした高バランスパッケージに注目

公開日 : 2021/06/19 06:30 最終更新日 : 2021/06/19 06:30

GVBのキャラクター性を活かしたアプローチ

 

シチュエーションを問わず安定した走りを披露!

 

ラリーで勝つことを目的に開発された歴代インプレッサの水平対向ターボエンジン+4WDシステムというパッケージは、ジムカーナやサーキットでも評価が高い。今回紹介するGVBは、まさに競技で活躍していた一台。豊富な競技車両製作の実績を持つ兵庫県の“アクア”が、全日本ジムカーナ参戦車両をベースにサーキット仕様へとリメイクを行なったチューンドだ。

 

 

エンジンは、HKSのキャパシティアップグレードキットを用いて排気量を2.2Lに拡大。エアクリーナーこそ変更されているが、タービンやインタークーラー、ラジエターなどはノーマルのままだ。そこにフルコンのLINKによる綿密なマネージメントを組み合わせて、最大ブースト圧1.8キロ時に350psを発生させている。レギュレーションに縛られる競技車両ベースのためにチューニング内容は抑え気味だ。

 

 

足回りはHKSのハイパーマックスベース(FR14kg/mm)で煮詰め、ブレーキは前後ともAPレーシングのシステムに交換。ちなみに、サスペンションセッティングは基本的に全日本ジムカーナ参戦時のままだ。

 

 

ホイールはボルクレーシングZE40(F9.5J+41 R9.5J+52)で、タイヤにはポテンザRE-12Dの265/35-18サイズを組み合わせる。

 

 

オクヤマ製のロールケージやブリッドのフルバケが組まれた室内は完全なレーススペシャル。軽量化のためにリヤシートは撤去されている。

 

 

エクステリアを覆うエアロパーツは乱人のキットで統一。リヤバンパーに設けられたベンチレーション用のダクトが攻撃的だ。カーボン柄のフルラッピングも含め、このあたりもジムカーナ参戦時から変更はないという。

 

 

このチューンドをセントラルサーキットで走らせた佐藤公哉選手は「とにかく、よく止まって、よく曲がって、よく加速するクルマです。突っ込みすぎてアンダーが出そうなヘアピンでもキッチリと曲がってくれるし、低速トルクが太いのでリカバリーもしやすい。本当に高いレベルで仕上がっているクルマですよ」と評価。

 

パワーはそこそこに抑えて、足回りでタイムを稼ぐGVBの資質の高さを理解し、各ファクターをバランス良く磨き上げた模範的なチューンドスペックだ。

 

●取材協力:アクア 兵庫県多可郡多可町八千代区仕出原699−9 TEL:0795-30-6161