「走って魅せる痛車を目指したEG6シビックに迫る」24歳の若きプライベーターによる超大作

公開日 : 2021/05/24 06:30 最終更新日 : 2021/05/24 06:30


美麗なシルエットから走りのオーラを醸し出す

 

全パート拘り満載のトラックスタンススタイル!

 

ショーカーレベルの美しさながら、あくまでも走り優先で進められたマシンメイク。まさに“トラックスタンス”という言葉が相応しいこのEG6シビックは、24歳という若きプライベーターがDIYを中心に作り上げたリアルチューンドだ。

 

 

ベース車は、オーナーが社会人になる直前に7万円で手に入れた個体。しばらくはマイペースにイジりながら走りを楽しんでいたが、予期せぬクラッシュを機に方向転換。どうせ直すなら…と、大幅なリメイクを決意して現在の仕様へと進化させたという。

 

 

エンジンルームは群馬県伊勢崎市に店舗を構える“HERO”が製作。エアコンやパワステといった快適装備は全て撤去した上で、ワイヤータックやシェイブドベイの妙技を炸裂させ、見せるためのクオリティも極めた。

 

パワーチューンにも余念なく、エンジン本体はB16AからEK9などに搭載されたB16Bへとスイッチ。内部も戸田レーシング製の鍛造ハイコンプピストンやBカム、ナプレックによるヘッド面研など徹底的なポテンシャルアップが図られている。制御はアペックスのパワーFCによって行い、およそ200馬力を絞り出す仕様だ。

 

 

インテークには、チューニングエンジンにも対応できる容量と最適な内部構造を持つスカンク2製のインマニを投入している。

 

 

エキゾースト環境は、上流部から戸田レーシング製EXマニ→スプーン製センターパイプ→スプーン製N1マフラーというレイアウトだ。

 

 

サスペンションはアペックスのN1ダンパー(F22kg/mm R18kg/mm)を軸に構築。ブレーキにはディクセルのキットを用いて、前後にEK9用のキャリパーとローターを投入している。

 

 

ホイールはエンケイのRPF1RSで、前後共に15インチの8J+28をセット。前後フェンダーのツメ折りと百式自動車製のリヤアッパーアームによって、全開走行にも対応したギリギリのツライチセッティングを構築。タイヤはアドバンA050(FR205/50-15)を愛用する。

 

 

室内は最低限の内張りのみを残したドンガラ&シングルシート仕様。車重は900kg程度というから恐れ入る。シートはブリッドのジーグ3、ロールケージはサイトウロールケージ製の11点式だ。

 

 

ミッションはATSのクロスギヤキットを組み込みつつ、IRPのシフターを合わせてクイックシフト化。その後方に確認できるのは、チェイスベイ製のブレーキバランサーだ。

 

 

エクステリアはサージェント製フロントバンパーにアスレーシング製のリップスポイラー、大阪JDM製の悪ッ羽などを組み合わせ、シンプルながらエッジの効いたシルエットを作り上げた。ちなみに、フェンダー部にあしらったラッピングのキャラクラーは“冴えない彼女の育てかた”の加藤恵だ。

 

 

オーナーが掲げるコンセプトは「速くてカッコ良い痛車」というもの。明確なコンセプトの元で究極を追求する姿勢は、時代の流れを大きく超えた存在として形作られていく。作り手の魂を強く感じるスーパーチューンドだ。

 

PHOTO:土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)