「22歳のニューカマーがD1ライツ開幕戦でいきなり優勝!」免許取得前からドリフトを極めていた!?

公開日 : 2021/05/07 07:30 最終更新日 : 2021/05/07 07:30


2JZ搭載R31スカイラインで勝負!

 

田野選手自身の手でD1地方戦仕様からD1ライツ仕様へと仕様変更

 

D1グランプリの下位カテゴリーとして、次世代を担う選手たちが激しいバトルを展開しているD1ライツ。2021年シリーズは奥伊吹モーターパークで幕を開けたが、その大舞台で若きニューカマーが圧巻のパフォーマンスを見せて周囲を驚かせた。初参戦で優勝を手にした、TEAM SHIBATA SAILUN TIREの田野結希(たの ゆうき)選手だ。

 

 

現在22歳の田野選手は、約2年前にR31HOUSEにラジドリ上がりのドリフトドライバーとして就職。実車でのドリフトは、ラジドリと同じく15歳の頃から開始。免許を取得できる18歳の時には、走行会で上級クラスを走れるスキルがあったというから、ドリフト歴に関しては蕎麦切選手よりも先輩なのだ。

 

また、マシンメイクは基本的に田野選手一人で行っており、これは「自分で作業していないとトラブった時に原因の予想を立てられないし伝えられない」という理由から。どこまでもストイックなのである。

 

 

心臓部は2JZ-GTEベースだ。このエンジンは、もともと蕎麦切選手用としてHKSの3.4Lキットにハイカムも組まれていたもので、LINK(フルコン)のフューリーにて制御。ミッションはサムソナスのシーケンシャルドグで、デフはGT-R純正を流用している。

 

 

タービンはボルグワーナーのEFR9180で、ブースト1.3キロ時に実測700psを発揮。D1GPマシンとは違い、燃料が市販ハイオクとなっているため、マージンを取ってブーストを控えめに設定しているそうだ。

 

 

ロールケージは曲げから溶接まで、田野選手自らがハンドメイドで制作。レギュレーションの範囲内で不要なものは全て除去され、ダッシュボードやルーフ、ドアインナーは材質を変更して軽量化が施されている。昨シーズンのD1ライツで蕎麦切選手が騎乗していたR31スカイラインと比べ、すべての面で戦闘力は上回っているという。

 

 

タイヤはサイルンタイヤ(FR265/35-18)。足回りは前後ともS15シルビアのストラット&マルチリンクが流用されており、車高調、ナックル、アーム類はD-MAXの製品でまとめている。

 

 

単走は5位通過。それでも「1本目は振り出しがヌルかったですし、2本目はそこを意識しすぎてゾーンを外しちゃったので、まとめられたら単走優勝も狙えただけに残念ですね」とコメントするのだから大物っぷりが伺える。

 

 

追走トーナメントに入っても勢いは衰えず、ベテラン勢を次々と撃破。決勝戦では技巧派の田山ジュン選手を相手に、きっちりと食らいついて初優勝を決めたのだ。

 

 

この快挙には、R31HOUSEの柴田代表も大喜び。早くも2022年度のD1グランプリシリーズで、蕎麦切×田野コンビの2台体制が期待されるというものだ。

 

 

「優勝は目指していたのでホッとしたという感じですけど、クルマも出来立てですし、セットアップも最低限という状態なので、今後はさらに煮詰めてチャンピオンを狙っていきたいですね」と意気込む田野選手。

 

次戦は5月22日(土)・23日(日)に名阪スポーツランドにて開催される第2戦&第3戦だ。22歳のニューカマーがどこまで躍進できるのか、大いに注目したいところだ。

 

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

 

 

【関連サイト】

D1公式ウェブサイト

https://d1gp.co.jp