「D1GPはタイヤ戦争だ!」トヨタ開発ドライバーが語るプロクセスR888Rドリフトの戦闘力

公開日 : 2021/04/20 15:00 最終更新日 : 2021/04/30 18:10


松山北斗が分析するトーヨータイヤのポテンシャルとは!?

 

トヨタの開発ドライバーとしての重責を担いつつ、2020年にD1グランプリシリーズへの復帰を果たした松山北斗。GRスープラで快進撃を見せる男は、その原動力を「タイヤ」だと断言する。

 

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1000馬力を支える最強タイヤの秘密

 

――昨年は久々のD1復帰だったことに加え、マシンとタイヤも新しくなりましたけど、実際にはどうだったんでしょうか?

 

1989年7月7日生まれの31歳。トヨタ自動車勤務。2013年のD1地方戦全国大会で優勝してD1GPライセンスを取得。D1グランプリでの最高成績は2位。昨シーズンはラウンド5(エビス西)での3位を筆頭に、さらに5戦でポイントを獲得してシリーズ10位の戦績を残した。

 

松山:そうですね。まずタイヤに関しては、一言で“最強”ですよ。過去にこれほどグリップ力の高いスペックを履いて走ったことがなかったので、最初はビックリしました。慣れるまでに少し時間がかかったほどです。とはいっても、ラウンド5(エビス南戦)のときには意識せず走れるようになりましたけどね。

 

TOYO TIRES PROXES R888R DRIFT

 

――どんな部分に慣れが必要だったんですか?

 

松山:安いタイヤって、熱が入ろうが入るまいがずっと食わないんです。でも、R888Rドリフトは温度に関係なく圧倒的にグリップレベルが高い上に、さらに強烈に路面を掴む温度域みたいなのがあって。その特性を身体で覚えるというところですね。

 

 

――そういえば、開幕戦では「まだタイヤを使いこなせていない」と言っていましたね。そこからわずか4戦でR888Rドリフトの性能を掌握したと。

 

松山:正直、まだ完璧ではないと思います。本当に凄いタイヤなので…。プライベートで練習用のシルビアに履かせて、ひたすら練習しています。

 

――相当、走り込んでいるわけですね。

 

松山:年間50回くらいは練習に行ってます。お金は掛かりますが、プロ野球選手だって毎日練習しているじゃないですか。そこで心が折れてるようでは上は目指せないと思っているので、どうにかやりくりして練習量を増やすように心がけてますね。

 

 

――仕事はトヨタの開発ドライバーと聞きましたが。

 

松山:そうですね。開発部署です。計測器を付けたり、評価をまとめて解析したり、開発全般をやってます。でも、そのおかげで他のドライバーより人間センサーは敏感だと思います。

 

――社内での反応はどんな感じなんですか?

 

松山:あまり話せませんが、応援してくれています。所属部署で表彰状を頂いたこともありますよ(笑)

 

――トヨタって固いイメージがありますが、柔軟なんですね。

 

松山:社内報にも取り上げてくれたり、所内食堂でD1の動画を流してくれたり、本当にありがたいです!

 

フロントはサイズラインナップの都合からR888R(265/35-19)。リヤにR888Rドリフト(285/35-20)という組み合わせになっている。

 

――では、開発ドライバーの立場から見た、R888Rドリフトというタイヤの印象とは?

 

松山:フロントは普通のR888Rを履いているんですが、元々、走りを追求して開発されたモデルだけあって、構造がしっかりしていてヨレが少ない。それが機敏な動きに繋がるわけです。破綻しないので、絶対的な安心感もありますよね。R888Rドリフトはそこから全域でグリップ力が高まっていて、トラクション性能が信じられないくらい良いというイメージです。

 

 

――R888RとR888Rドリフトのトレッドパターンは同じですよね。それでも感触は異なると?

 

松山:実際、食い方は違います。スイートスポットを含め、もっと良い使い方があると思うので、練習してセットを詰めていきたいと思ってます。

 

 

――GRスープラというマシンについては?

 

松山:D1には2018年以降、参戦していなかったんです。シルビアやツアラーではもういいかなって。そんな時にGRスープラが発売されて…。このクルマでならもう一度D1に出てみたい!という考えになりました。

 

1000馬力の2JZエンジンを搭載したドリフト専用機。マシンメイクは齋藤太吾選手率いるファットファイブレーシングが担当し、リヤラジエター化やクイックチェンジデフ化など、各部に最新のチューニングが敢行されている。

 

――かなり作り込んでますよね。

 

松山:マシンメイクは太吾さん(斎藤太吾選手)のファットファイブレーシングにお願いしているので、最先端のスペックですね(笑) 2JZ改3.5Lのビッグシングルターボ仕様で1000馬力ありますが、かなり扱いやすいですよ。

 

――ツアラーVなどと比較してどうなんですか?

 

松山:剛性が驚くほど高いんですけど、少しピーキーで…。オートポリスはすごく難しかったし、筑波はコース上に留まっているのが精一杯という状況でした。高速サーキットが厳しいんです。逆に、奥伊吹とかエビス南みたいなショートレイアウトは得意。車速が高くなくてもキビキビ走るので。「イマイチかな」という走りでも得点が出ているんですよ。

 

 

――最後に、2021年シーズンの抱負を聞かせてください。

 

松山:これまでの最高位は2015年の最終戦筑波での2位。なので、やっぱり1勝…優勝したいです。このR888RドリフトとGRスープラがあれば可能だと思っているので、頑張ります!

 

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