「真のGRハチロク、爆誕か!?」AE86にGRヤリスのエンジンを搭載!

公開日 : 2021/03/12 07:30 最終更新日 : 2021/03/12 07:30


モノコック側には手を加えずボルトオン可能なキット化を目指す!

 

制御はリンクECU、ミッションはZN6用6速を流用

 

エンジンスワップを得意とする“ダディーモーターワークス”から、ホットな情報が飛び込んできた。GRヤリスに搭載されるG16E-GTS型エンジンをハチロクに換装するというのだ。早速ダディーモーターワークスに足を運ぶと、すでにハチロクのエンジンルームにエンジンがあてがわれていた。

 

 

G16E-GTS型は1.6L直3ターボで272ps/37.7kgmを発揮。チューニング業界ではそのパフォーマンスの高さや手頃なサイズから、“ドナーエンジン”として注目されていたりするが、そこに目を付けて誰よりも早く行動に移したのがダディーモーターワークスの尾頭さんというわけだ。

 

 

純正ターボチャージャーは、おなじみのトヨタ内製CTシリーズではなくIHI(石川島播磨重工業)製を採用。コンプレッサーハウジングにその刻印が入る。また、今時のタービンらしくエキゾーストハウジングはEXマニ一体型となる。ちなみに、最大ブースト圧はノーマルでも1.5キロとのこと。

 

「G16E-GTSの寸法は4A-Gに比べて全長が40mm短く、全高が100mm高い。ハチロクのエンジンルームには収まりますけど、ボルトオンでのキット化を考えると問題がないわけではありません」と尾頭さん。

 

 

ひとつはエンジンマウント。シリンダーブロック右側(運転席側)には適当な位置にブラケットを固定できそうなボルト穴が確認できるが、左側(助手席側)にはそれが見当たらない。

 

 

もうひとつの問題はステアリングラック。本来ハチロクはサブフレームの後方に取り付けられるが、オイルパンと干渉してしまうので前方に移設する必要がある。ただ、困ったことに、そこにはテンションロッドやスタビライザーが存在するわけで、それらのレイアウトを十分に検討しなければならないのだ。

 

これがワンオフのスペシャルマシンであれば、もちろん“切った、貼った”もありだろう。しかし、尾頭さんが目指しているのは、あくまでもボルトオン可能なキット化。それを実現するためのハードルは高そうだが、これまで数々のエンジンスワップ仕様を手がけてきた尾頭さんならクリアしてくれることは間違いない。

 

 

そんなハード面に対して、エンジン制御のソフト面はフルコン導入を予定。使用するのはリンクECUの上級モデル、フューリーだ。ただ、G16E-GTS型はポート噴射+直噴のデュアルインジェクター仕様で、リンクフューリーでは直噴インジェクターを駆動できないという問題がある。

 

そこで、ポート噴射インジェクターの信号を直噴インジェクター用に変換するイギリスのECUメーカー、サイベクス製アダプターを併用。これで直噴インジェクターもリンクフューリーでの制御が可能になる。

 

 

ミッションはZN6純正の6速を流用。中古品が数多く流通していて価格的に購入しやすく、今後しばらくはパーツ供給にも不安がないという理由から選ばれたものだ。

 

 

搭載にあたってベルハウジングは4A-G(T50型ミッション)用を使用。その上で、エンジン側とミッション側にそれぞれ開発中のオリジナルアダプターを介することでG16E-GTS型に組み合わされる。

 

 

「GRヤリスが出て、まだ間もないタイミング。今やらないでいつやるの? という気持ちです。G16E-GTS型を載せたハチロクは、ウチが世界で一番早くカタチにしますよ!」と、尾頭さんの言葉にも力がこもる。

 

2021年中の完成と東京オートサロン2022での展示を目指して、これから作業が本格的にスタートするハチロク改G16E-GTS仕様。WEB OPTIONではその製作過程を随時紹介していくつもりだ。

 

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)
取材協力:ダディーモーターワークス 愛知県豊明市沓掛町神明13 TEL:0562-85-9911

 

 

【関連リンク】

daddymotorworks.com