「FK8シビックタイプR最大の問題点を完全克服か!?」老舗ショップとメーカーがタッグを組んで冷却チューンを敢行

公開日 : 2021/03/03 06:30 最終更新日 : 2021/03/03 06:30


見た目重視の20インチ履きでも好タイムをマーク!

 

水温対策のテストを兼ねてガチアタック

 

2018年末のデビュー直後から開発をスタートさせ、FK8シビックタイプRの可能性を追求し続けているフェニックスパワー。ストリート仕様としてのチューニングパッケージはすでに完成しているが、FK8最大の弱点とされる水温問題(サーキット数周でフェイルセーフが介入するレベルまで水温が上がってしまう)が解決できず、サーキット仕様としては未完成の状態だった。

 

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

 

そこで同社はトラストとタッグを組んでこの問題の解決に着手。大容量ラジエターとオイルクーラー、さらにオリジナルのサブラジエターを導入し、高負荷が続く国際サーキットでも音を上げないクーリングパートを構築したのだ。

 

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

 

パワー系のポイントとなるのは、やはりコンピュータのセッティングとなるが、ボッシュ製ECUは書き換えに対するブロックが強固。プログラムも国産とは異なるため、かなり厄介な部類なのだが、フェニックスパワーはアメリカのKチューナーソフトで編集した独自のデータを構築。アペックス製エキゾーストシステムとの組み合わせで、ノーマル実測の320psから400ps(最大ブースト圧1.8キロ)へと大幅なパワーアップを果たしている。

 

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

 

足回りはアラゴスタのタイプS(F10kg/mm R7kg/mm)を軸に構築。ブレーキはフロントにエンドレスの6ポットキャリパーと360mmローターを投入する。ホイールはスタイリング重視のストリート仕様ということで、20インチのボルクレーシングG25(FR9.5J+45)をセット。タイヤにはミシュランのパイロットパワーカップ2(FR245/30-20)を履く。

 

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

 

軽量化は一切なし。センターコンソールにはデフィのブースト計、油温計、水温計が並ぶ。サーキット仕様として追加されたのはウィランズの4点式ハーネスのみというライトなものだ。

 

フェニックスパワー FK8 シビックタイプR

 

鈴鹿サーキットでのテストでは、2分26秒台(ベストラップは2分26秒885)でラップしつつも水温98度&油温106度でどちらも安定。サブラジエターを塞いだ状態でも水温のピークは101度と、サーキット走行でも問題ないレベルのクーリング性能が確認された。

 

「想像以上のタイムが出てビックリです。ネックだった水温上昇については、今後もテストを続けながらサーキット仕様として速さに磨きをかけていきたいですね」とフェニックスパワー横山代表。タイムアタック最前線でFK8が活躍する日はそう遠くないかもしれない。

 

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

 

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