「D1ライツ最強の女性ドリフターに迫る」愛機は500馬力超えのS13シルビア!!

公開日 : 2021/01/04 07:30 最終更新日 : 2021/01/04 07:30

質実剛健な正常進化でポテンシャル向上!

 

2020年は6戦中4戦でポイントを獲得する安定感

 
今回ピックアップするのは、D1ライツ2020でシリーズ3位という好成績を残した高木美紀選手。レースを重ねるごとにベストな走りを更新し続けている彼女とその愛機に迫っていく。
 

 

高木選手といえば、2010年頃からD1競技に参加しはじめ、D1レディースリーグやD1西日本シリーズ、D1ストリートリーガルシリーズを経て、現在はD1ライツシリーズで活躍しているベテランだ。

 

名阪スポーツランドでは無類の強さを誇り、2018年と2019年は2年連続で優勝。2020年の2連戦では、優勝こそ逃したものの2戦とも追走進出しただけでなく、第7戦では準優勝に輝いている。

 

 

高木選手の愛機はS13シルビアだ。長い間2.0LのままだったSR20DETエンジンは、2020年シーズン前にHKSのピストンとコンロッドを使って2.1Lへと排気量アップ。合わせてタービンも大風量化した。

 

この仕様変更については「前の仕様だとこのタイヤで追走するのはしんどかったんですけど、かなり余裕が持てるようになったし、下から上まで綺麗に回ってくれるんです」と、高木選手も大満足の結果だったとか。

 

 

排気量アップに伴って、タービンもオーストラリアのMMP製(HKSのGT3037と同サイズ)からJPターボのB550Xにスイッチ。F-CON Vプロによる綿密なセッティングを組み合わせることで、520psという高出力を手にしている。

 

 

その他の部分は基本に忠実な作りとなっており、インタークーラーも関西系に多い中置きではなく前置きとなっている。

 

 

2020年仕様における最大のトピックとも言えるのが、HGT製5速シーケンシャルドグミッションの採用だ。投入当初は「ギヤを上げるのは簡単なんですけど、4速から2速に落とす時とか、どれだけ落としたのか分からなくなっちゃって…」と戸惑っていたそうだが、後半戦に入って慣れてくると成績も向上していった。

 

ハンドルは中村直樹選手のショップ“Nスタイル”から販売されている330φのディープで、シートはブリッドのジータIIIを愛用。メーターパネルやコンソールなど、随所にピンク×パープルのグラデーションで塗装されている。

 

 

足回りは2019年仕様から変更はなく、スタンスの車高(F8kg/mm R5kg/mm)にNスタイルナックルの組み合わせだ。ロアアームはS14純正を流用しており、テンションロッドも社外品になっているものの、ストレートタイプを使用していた。

 

 

タイヤはヴァリノのペルギア08Rで、フロントに245/40-17、リヤに265/35-18を履く。ちなみに夏場の開催となった第3戦備北のみ「タイヤが食い過ぎてケツが出にくかった」と、リヤに225/40-18を履いていたそうだ。

 

 

ブレーキは、2020年シーズン開幕直前にGPスポーツのレーシングサイドブレーキキットを導入。これは、ひとつのキャリパー内にフットブレーキ用ピストンとサイドブレーキ用ピストンが組まれたモデルだ。

 

 

最終戦となった第7戦名阪では、決勝戦でチャンピオンをすでに決めていた目桑宏次郎選手と対戦。先行の1本目で通過指定ゾーンを外して後がなくなった高木選手は、後追いの2本目でビタビタの追走劇を演出してくれたものの、距離感を見誤って痛恨の接触。準優勝という結果になった。

 

2021年に関してはまだ何も決まっていないそうだが、最終戦では「これぞライツのトップドライバー!」とも言える極上の追走バトルを繰り広げてくれただけに、女性ドライバーの筆頭としてさらなる躍進に期待したいところだ。

 

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

 

【関連サイト】

D1公式サイト