「FK8シビックタイプRのポテンシャルを全開放する老舗のメソッド」冷却対策が全ての鍵を握る!?

公開日 : 2020/09/28 11:00 最終更新日 : 2020/09/28 11:00


西のトップチューナーが全力で挑む新世代タイプRチューンの今

 

冷却効率を飛躍させるエアロパーツを開発!

 

ホンダ車のスペシャリストとして、コンピュータの解析から機能系パーツ、サスペンションの作り込みなど、いち早くFK8に対するチューニングプログラムを確立させたジェイズレーシング。

 

 

その過程では、サーキットはもちろんストリートでも発熱量が最大のウイークポイントであると定め、オリジナルのクーリングメニューを提案。オリジナルの大容量ラジエターにローテンプサーモ、クーラントというメニューは今やFK8オーナーにとっては定番となっている。

 

 

さらに、そのメニューを強化すべく取り入れられているのが、開口部を大きくデザインしたグリルだ。フレッシュエアを効率良くラジエターコアに導くことを目的にしているが、それでも“真夏のサーキット”といったシーンでは冷却が追いつかないため、新たに追加されたのがエアロボンネット・タイプVである。

 

 

特徴は、中央と左右に設けられた巨大なアウトレットダクトだ。エンジンルーム内に熱を滞留させないよう、ラジエターを抜けたヒートエアを強制的にボンネット外へと排出する構造を採用している。

 

 

ちなみに、このボンネットはアメリカのワンメイクレースでの採用が決定したそう。つまり、世界が認めた高機能パーツと言うわけだ。

 

 

エンジンは自慢のハイパーECUを軸に構築。綿密なブース制御により、最高出力は361.9ps&53.7kgmまで跳ね上がる。

 

 

軽量化と排気効率をアップするオリジナルのエキゾーストシステムは、ターボエンジンのK20Cのパフォーマンスを引き出す要。70→60φ×2のメインパイプからストレートで繋がる115φのデュアルドルフィンテールの迫力は、チューンドの証とも言える。

 

 

「実際に走るとなるとネックとなるのが冷却系。ウチではラジエターやサーモスタット、グリルなどを導入していますが、やはりそれでも真夏のサーキットではツライ。そのため、次の手段としてクーリングボンネットを開発したわけです。吸気、水温、油温が上がるとパワーもダウンしてしまいますので、今後はフォグカバー部からの導風なども検討してみます」と語るのはジェイズレーシング梅原さん。

 

 

ブレーキパッドについても、ストリートからサーキットまで走り込んで選定した摩擦材により、ハードな走りでも不安はなく前後バランスやABSとの相性も抜群。コーナー進入時に神経質になることなく、ハードブレーキングが可能というのも見逃せないポイントと言えるだろう。

 

 

一方のサスペンションは、オリジナルのブラックシリーズダンパーRR(F10kgm R14kgm)を軸にセットアップ。旋回性能を求め、調整式アッパーとオリジナルのキャンバージョイントを利用し、フロント4.5度/リヤ3.5度のネガティブキャンバー角にセットしている。LSDはクスコTYPE-RSを奢る。

 

 

フロントタイヤはアドバンA052の295サイズをセットアップしているが、この極太サイズをノーマルのままで履きこなすことは不可能なので要注意。このマシンはホイールアーチやインナー部をフル加工しているのだ。

 

 

ボンネットと同タイミングでリリースされた3D-GTウイングは、1600ミリ幅のウイングエレメントを採用。角度は15段階もの調整が可能なので、コースに合わせたセッティングが可能。リヤゲートサイドにステーをマウントすることで後方視界を損なわない作りとなっている。

 

 

デビュー直後から、精力的にパーツ開発を行ってきたジェイズレーシング。今後はさらに研究を重ね、性能に直結する高機能パーツを続々とラインナップ予定とのことだから期待したい。

 

●取材協力:ジェイズレーシング 大阪府茨木市畑田町10-17 TEL:072-345-3500

 

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