「愛車の限界値を知る」水温と油温のレッドゾーンを車種別に公開!【日産/マツダ編】

公開日 : 2020/08/16 06:30 最終更新日 : 2020/08/16 06:30


水温&油温のレッドゾーンを知る

 

 

人気チューニングベースの冷却ポイント&ノウハウ

 

人気チューニングベースの、水温&油温における推奨温度域&限界値を紹介。実力派チューナー達が、その経験値から導き出した温度域を参考に、今後のクーリング対策に活用していこう!

 

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GT-R(R35) × VR38DETT

 

 

水温:推奨温度域 81~85度/限界温度域 99度

 

純正ラジエターの性能が非常に高いため、よほどハイチューンな仕様でない限りは交換の必要はないが、クーラントは定期的に交換するのが望ましい。またフェニックスパワーでは水温が上昇した際、その温度に応じて点火時期を変更するセッティング対策も行っている。

 

 

油温:推奨温度域 85度/限界温度域 120度

 

純正で大型のオイルクーラーが装着されているので、ストリート走行レベルでは全く問題ない。しかし、サーキットで連続走行するならばオイルクーラーを追加し、ダブルコアの体制を取るのがベターと言える。オイルに関しては純正の5W-40に対して、同質の10W-50、もしくはその範囲でブレンドしても良い。

 

●取材協力:フェニックスパワー福井店 福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980

 

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スカイラインGT-R(BNR34) × RB26DETT

 

 

水温:推奨温度域 82~92度/限界温度域 100度

 

スポーツ走行時においても、推奨温度域で安定させたいならラジエターの交換はしておきたい。一方、ローテンプサーモスタットに交換している車両は多いが、水温の温度変動が激しく、ストリート走行においては水温補正が入りアイドルコントロールに悪影響を与えることもあるので注意したい。
 

 

油温:推奨温度域 80~100度/限界温度域 105度

 
メタル保護の観点からも高性能オイルとオイルクーラーの設置は必須項目。ノーマルエンジンの場合は油圧が低くなる傾向になるので、オイル粘度のコールド側が5Wといった低粘度オイルは避けた方が良いとのこと。(※ここでの推奨&限界温度域はオイルクーラーで冷却した後の温度を示している)

 

●取材協力:ガレージ八幡 愛知県半田市上浜町10-20 TEL:0569-26-1660

 

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フェアレディZ(Z34) × VQ37VHR

 

 

水温:推奨温度域 80~100度/限界温度域 110度

 
純正はバンパー開口部が小さく、水温が上がりやすい傾向にある。そこで、バンパーやボンネットへのダクト追加で空気の抜けをよくすることでも冷却効果は向上する。また、電動ファンの作動温度が100度前後と高いため、ECUを書き換える際に作動温度を下げておくのも有効だ。

 

 

油温:推奨温度域 100~120度/限界温度域 130度

 
水温同様、油温も厳しいため、サーキットを走るならオイルクーラーの追加は必須。また、NAスポーツなので柔らかめのオイルでレスポンスアップを狙いたいところだが、サーキット走行など過度に走る場合には少し硬めのオイルをチョイスしたい。

 

●取材協力:カーメイキングレヴュー 千葉県袖ヶ浦市長浦580-74 TEL:0438-60-3133

 

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シルビア(S15) × SR20DET

 

 

水温:推奨温度域 80~90度/限界温度域 100度

 

ライトチューンレベルで、正常(良好)なコンディションの車両なら、一般的な冷却チューンでサーキット走行も難なくこなせるはず。水温がすぐ上がるという車両は、ブロックが歪んでシリンダーが傷ついたり、ガスケットが軽く抜けていたりと、根本的なドラブルを抱えている可能性も高い。アルミブロックは歪みが起こりやすいので、とにかく水温を100度以上に上げないという管理がライフを伸ばす。

 

 

油温:推奨温度域 80~120度/限界温度域 130度

 

有名ブランドでも、量販店の格安オイルは極端に寿命も短く、チューニグカーに向かない。その点では、似た価格帯でもチューニングブランドの普及型オイルのほうが成分面で安心だ。ちなみに、ターボ車はタービン潤滑でオイルが高温にさらされ、オイル劣化が起こりやすいためこまめなメンテが重要。逆にNA車は、極端な油温上昇要因をもたないので、成分の分解を起こしにくく寿命は長く捕らえてOKだ。

 

●取材協力:ヤシオファクトリー 埼玉県草加市青柳2-4-5 TEL:048-948-7140

 

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RX-7(FD3S) × 13B-REW

 

 

水温:推奨温度域 80~90度/限界温度域 110度

 

油温に引っ張られてすぐに水温が100度を超えてしまう傾向があるので、開口部の大きなバンパーや空気がよく抜ける形状のボンネットの装着がとても効果的。また、“く”マウント(インタークーラーとラジエターをVの字で配置する方法)を使って水温と同時に、吸気温度を下げることもRX-7では重要だ。

 

 

油温:推奨温度域 80~100度/限界温度域 125度

 

5型6型のRBグレードのようにオイルクーラーがひとつしか付いていない場合は、まずオイルクーラーをツイン化することが必須。油温が100度を超えるような状況だと、すぐに水温も上がってしまう。100度を超えたらクーリングが必要だ。

 

●取材協力:Rマジック 神奈川県相模原市中央区田名3530-1 TEL:042-764-7077

 

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RX-8(SE3P) × 13B-MSP

 

 

水温:推奨温度域 80~90度/限界温度域 110度

 

最もパワーが出るのは80度台で、90度を超えるとパワーダウンが始まる。RX-8も油温が水温に影響を与えるため、油温を下げることも必要だ。エアフローの改善、ECUで電動ファンの作動温度を下げたり、プロピレングリコール含有量の多いクーラントの利用が効果的。

 

 

油温:推奨温度域 80~100度/限界温度域 125度

 

前期車両の多くがオイルクーラーがひとつしか付いていない。街乗りでも油温は高くなりがちで、そのせいで水温が100度を超えることがある。さらに前期車両でスポーツ走行をしようと考えているのなら、オイルクーラー装着は必須と言えるメニューだ。

 

●取材協力:Rマジック 神奈川県相模原市中央区田名3530-1 TEL:042-764-7077