「D1ライツ第2戦は風間オートのS15シルビアを駆る米内が優勝!」800馬力の2JZ改3.6L搭載モンスターがついに本領発揮

公開日 : 2020/08/12 06:30 最終更新日 : 2020/08/12 13:20


“追走の名手”米内の快進撃のはじまりか!?

 

 

RC-F純正の電子制御スロットル流用でフラットシフトも実現

 

開幕戦の奥伊吹から約2週間後となる8月9日(日)に、栃木県の日光サーキットで開催されたD1ライツシリーズ第2戦。ここで優勝したのは、取材班も密かに注目していた“Team Kazama Moty’s VALINO”の米内寿斗(ヨナイヒサト)選手だった。

 

 

米内選手と言えば、2014年のD1地方戦全国大会で優勝している他、D1地方戦のイーストディビジョナルシリーズでは2015年と2016年に連覇達成。2016年のD1東日本シリーズでもチャンピオンを獲得している上、EDS(エビスドリフトシリーズ)では、2017年、2018年、2019年と3連覇した実績を持つ“追走の名手”だ。

 

ただ、昨年まではあくまでもプライベーターとして自身のマシンで参戦していたため、性能面でどうしても遅れを取る場面が見られていた。しかし、今シーズンはD1GPクラスの戦闘力を誇るカザマオートのS15シルビアにマシンチェンジ。ついに“勝てる体制”を手にしたのだ。

 

 

カザマオートが製作したマシンは、昨年のフォーミュラDジャパンで熊久保選手が準優勝した時のS15シルビアがベースで、D1ライツのレギュレーションに合わせて仕様変更。エンジンは2JZ-GTEに乗せ換えられており、東名パワードのキットを使って3.6Lへと排気量アップ。スロットルにはレクサスRC-Fの電子制御式を使い、フルコンのリンクで綿密に制御するなど最新のシステムを組み込んでいる。

 

 

タービンはGCGのGTX3584Rで、ブースト1.6キロ時に推定800psを発揮。フォーミュラDジャパン参戦時にはNOSを使っていたが、D1ライツでは使用禁止のため外されており、燃料もドラガスからハイオクに変更されている。

 

 

クラッチはORCのトリプルプレートで、ミッションはサムソナスの5速シーケンシャルドグ。リヤのアーム類はカザマオート製で、リヤナックルはBCNR33純正に変更されている。

 

 

ダッシュボードもD1ライツ参戦のためにカーボンから純正に戻している。シートはブリッドでハンドルはナルディの33φ。電スロ化してフラットシフトを導入しているため、シフトアップは爆速だとか。

 

 

リヤシート位置に確認できる金具はNOSボンベのマウントだ。トランクとキャビンの間には隔壁が設けられており、トランクには安全タンクが設置されている。

 

 

車高調はDG-5のカザマオートスペシャルで、ロアアームはカザマオートの35mm延長品。テンションロッドはスキッドレーシングで、切れ角に重要なナックルはD1GPの藤野選手と川畑選手が共同開発したキックブルー製を組んでいる。

 

 

ホイールはレイズのグラムライツ57CR。タイヤは前後ともにヴァリノのペルギアを履き、フロントは08Rの245/40-17、リヤは08RSの265/35-18をチョイスしている。

 

 

前日の練習走行から好調な走りを連発していた米内選手は、途中プロペラシャフトが破損するトラブルに見舞われたが決勝日までには修復が完了し、単走決勝でも1本目から鋭い走りを決めて99.50点のハイアベレージをマーク。

 

2本目はややミスがあって得点を伸ばすことはできなかったが、その後のグループでも彼を上回る選手は現れず単走優勝を決めた。

 

 

加納選手と対戦した決勝戦こそやりすぎからの戻りがあって辛勝という結果だったものの、それまでの戦いではキッチリと相手に入り込む後追いを連発していた米内選手。

 

開幕戦の奥伊吹では絶対にブツけられないというプレッシャーと、ウェットやドライの入り混じる路面に翻弄されたが、第2戦での優勝により気持ちはかなり楽になったはず。一線級のマシンを手に入れた追走の名手、さらなる躍進に期待したい。

 

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

 

【関連サイト】

D1公式ウェブサイト

https://d1gp.co.jp

カザマオートサービス

https://www.kazamaauto.co.jp