「AE86もダウンサイジングの時代なんです!?」コルトバージョンRの4G15換装が大正解すぎる!

公開日 : 2020/08/09 05:30 最終更新日 : 2020/08/09 20:57


ハチロクにコルトバージョンRの4G15を載せる!

 

4A-Gでなければハチロクじゃない!の考えはもう古い

 

これまで定番の5バルブ4A-Gをはじめ、3S-GEやGTE、変わったところだとホンダF20Cやマツダ13Bに換装した仕様が作られてきたハチロク。

 

そこには4バルブ4A-Gのままイジるなら、手っ取り早くハイパフォーマンスなエンジンに載せ換えちゃえ!という発想があったはずだ。だから、換装されるのは“4A-Gと同等以上の排気量を持つエンジン”というのが暗黙の了解だった。

 

 

それを覆したのが、コルトラリーアートバージョンRに載る1.5L直4MIVECの4G15ターボを換装したハチロク。製作したのは、N1(フレッシュマン)やスーパー耐久などレースでの実績を持つ“レーシングハウスサカイ”だ。

 

 

「鈑金修理して販売しようと思い、バージョンRの事故車を手に入れたんです。ところが、鈑金屋さんが忙しく、しばらく放ったらかしにしてたらバージョンRの中古車価格が暴落しちゃって。これじゃ直して売っても割に合わないと思いボディを捨てることに。手元にエンジンだけが残ったんで、コレ積んでみようか?」と、ハチロク改4G15ターボ仕様が誕生する経緯を話してくれた坂井代表。

 

 

4G15ターボは走行10万km以下の良質な中古エンジンを10万円以下で探すことができ、ノーマルでも154ps(マイチェン後のMT用は163ps)/21・4kgmを発揮。載せ替えるだけで5バルブ4A-G(160~165ps/16・5kgm)に匹敵…いや、上回るパフォーマンスが手に入るのだ。

 

それと4G15ターボは補機類が付いた状態でも、実は5バルブ4A-Gより軽いのがポイント。ライトウエイトFRのハチロクにとって、とくに“曲がる、止まる”の性能は落としたくないわけで、得られるパワーとクルマ全体のバランスを考えた時、4G15ターボという選択肢はがぜん輝きを増す。ついでに言えば、排気量1.5L以下だから自動車税も安くなる。

 

 

実例を見ていく。このハチロクは、3年ほど前に初めて4G15ターボを換装し、公認車検まで取ったという若佐号だ。「5バルブ4A-Gや3S-Gに比べて、実は4G15の方が加工する箇所が少ないのでハチロクに載せやすいんですよ」と坂井代表。スロットルは電子制御式、タービンは4G15純正(TF035HM型)と、最もスタンダードな仕様と言っていい。ミッションはハチロク純正5速MT、T50型が組み合わされる。

 

 

メインハーネスを移植した上で、ダッシュボード助手席側の裏に装着された4G15ターボのエンジン制御ECU。足元には統合ECUも装着されている。

 

 

車検証を見ると、車両型式は“AE86改”、原動機の欄には“4G15”との記載が確認できる。

 

 

ちなみに、レーシングハウスサカイでは現在「ワイド化してない標準ボディのハチロクで岡山国際のタイムをどこまで詰められるか?」をテーマに、4G15ターボ搭載デモカーのチューニングを進めていたりする。シェイクダウンですでに1分44秒台をマークしているが、まだまだタイムアップの余地は十分に残されてる。

 

 

デモカーはナンバーなしのサーキット専用マシンで、ロールケージが組まれたシングルシーター仕様。ミッションはアルテッツァ用6速MT、J160型が搭載されている。

 

 

スロットルボディは4G63用を装着。バタフライバルブ径の拡大に伴って吸気効率を高め、S15純正ボールベアリングタービンとも好マッチングを見せる。

 

 

エンジン制御はハルテックエリート750が担当。機能性や拡張性が高く、コストパフォーマンスにも優れていることから採用された。

 

 

なお、シンプルに制御系まで含めて4G15ターボを換装するのも良いが、坂井代表のオススメはスロットルボディを4G63のワイヤー式に、タービンをS15前期純正ボールベアリング式に交換するフルコン制御仕様。

 

4G15純正タービンだと風量的に220ps(ダイノパック計測値)が限界だが、上記の仕様だと260ps/36・0kgmものスペックが手に入る。さらに、トップエンドで1000rpm以上パワーが追従するようになり、常用7800rpmという高回転型エンジンに生まれ変わるのだ。

 

「ハチロクは4A-Gでなきゃダメ」なんて固定概念に捉われていると、見逃すこと必至なコストパフォーマンス抜群のチューニング。久々に“目からウロコ”なエンジンスワップメニューだった。

 

REPORT&PHOTO:廣嶋KEN太郎
Special Thanks:tsune。

 

●取材協力:レーシングハウスサカイ 広島県三原市須波西1-5-28 TEL:0848-67-9551

 

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