「GRスープラとスカイライン400Rの意外な共通点が判明」パワーアップの鍵はどちらも吸気温度にあり!

公開日 : 2020/08/08 06:30 最終更新日 : 2020/08/08 06:30


吸気温上昇によるパワーダウンをどう抑えるかが重要だ

 

オリジナルECUセッティングによって、最大ブースト圧1.45キロ時に517.4ps/80.42kgmのスペックを誇る。

 

水冷式インタークーラーの強化が最優先課題

 

スカイライン400RとGRスープラ(RZ)の2台をデモカーとして導入し、新世代3.0Lターボエンジンの可能性を追求し続けるフェニックスパワー。

 

排気系+ECUチューンで539.17ps/85.35kgmを達成したVR30DDTTエンジン。

 

すでにどちらの車両もECUチューニングによるブーストアップを完了させているが、OPTION誌主催の最高速トライアルでは、いずれも事前シミュレーションで予測していたトップスピードには至らなかった。記録はGRスープラが284.22km/h、400Rが280.51km/hだ。

 

 

「最高速アタック中のログデータをチェックしていくと、2台とも吸気温度が想像以上に高くなっていることが分かりました。それが原因で、GRスープラ(RZ)はリタード(ECU制御による出力ダウン)が発生、400Rは目標トルクマップでトルクを下げるスロットル制御が介入した…という感じです」とは、フェニックスパワー横山代表。

 

 

続けて「特に厳しいと感じたのは、スロットル制御の絡む400Rですね。ドライバーがアクセル全開(100%)にしていても実際には25%開度となっていましたから」。

 

GRスープラ(RZ)のエンジンルーム。

スカイライン400Rのエンジンルーム。

 

これらの状態を改善するためには、吸気温度を下げるしか方法はない。つまりはインタークーラーの大容量化だ。しかし、GRスープラも400Rも純正のインタークーラーは一般的な空冷式ではなく水冷式を採用している。

 

ちなみに、水冷式は空冷式に比べて「車速や走行風に影響されずに温度を安定させられる」「空冷と比べると同じパワーに対してコアを小さくできる」「コア設置場所の自由度が高い」など多くのメリットを持っているものの、その構造上、チューニング適合度は低い。

 

 

横山代表は、当初、インタークーラーの空冷化を考えたがコストまで含めて現実的ではないと判断。その後、多方面から情報を収集し、GRスープラ用として米フルーダイン社が販売する水冷式インタークーラー強化用のヒートエクスチェンジャーに辿り着き、導入を決意した。

 

 

「スープラのインタークーラーやエアコンの冷却に使用される低温ラジエターは純正が4.0L。対して、フルーダインのヒートエクスチェンジャーはアルミ3層で5.6L。その差は歴然で、メーカーのテストでは吸気温度が40度も下がったそうなんです。これなら、280キロからもうひと伸びするかもしれません」と、期待を膨らませる。

 

 

一方の400Rに関しては、アフター製品がまだ存在しないため目標トルクマップのセッティングで対策を探っていく予定とのこと。

 

一筋縄ではいかない新世代FRスポーツのチューニング。しかし、こうしたトップチューナーの努力は必ず素晴らしい結果として結実するはず。次回の最高速トライアルに期待したい。

 

●取材協力:フェニックスパワー福井店 福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店 京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

 

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