「GRスープラはECUチューンのみで時速280キロを超える!」300キロ突破は時間の問題か

公開日 : 2020/05/29 05:30 最終更新日 : 2020/05/29 11:35

東北の名チューナーが高速周回路に挑む!

 

複雑な電子制御をどう抑え込むかが300km/h突破のカギか!?

 

このGRスープラRZは、東北を代表するチューニングショップ“スクリーン”のデモカーだ。代表の千葉さんは「GRスープラは次世代のチューニングシーンを担うマシンになるでしょ!」ということで、RZとSZ-Rの2グレードをいち早くディーラーに発注していた。

 

 

ところが4気筒モデルのSZ-Rは納車が比較的早かったもののRZは遅れに遅れ、手元に届いたのは2020年の4月。そのため、今回の高速周回路での取材に持ち込まれたRZは、ECUチューニングをスタートさせたばかりという状態。つまり、限りなくノーマルに近いスペックと言える。

 

 

心臓部のB58エンジンは、ECU-TEKによるリセッティングでさらなるパワーを獲得。最新式のエンジンマネージメントシステムを採用しているGRスープラでは、従来式の単なるブーストアップや燃料、点火の見直しとは異なる独自のアプローチが必要となるが、スクリーンは高い解析能力でキモとなるポイントを攻略。まだ途中段階ながら、ブースト1.4キロ時に527ps&84kgmを出力している。

 

 

排気系ではキャタライザーをレボリューション製のメタルタイプに変更して排圧の低減を狙い、輸出用に設定されているHKSのスーパーターボマフラーで排気効率アップを狙う。

 

 

ホイールは19インチのボルクレーシングTE37ウルトラで、サイズはフロントが10.5J+12×19、リヤが10.5J+22×19。タイヤは純正と同銘柄かつ同サイズのミシュランパイロットスーパースポーツXを履く。また、ブレーキはフロントに8ポット、リヤに6ポットのD2キャリパーを装備。

 

 

足回りはD2レーシングの車高調でセットアップ。サーキット仕様の味付けだが、今回はバンクでの負荷も考慮してフロントは2kg/mmアップの16kg/mm、リヤは4kg/mmアップの24kg/mmというスプリングレートをチョイスしていた。

 

 

気になる最高速アタックの結果は283.71km/h。エンジンポテンシャル的にはまだ伸びそうではあったが、「バンク内でステアリングがふらつく。おそらく、電子制御がリヤブレーキに介入していて挙動が予測できない」とアタッカーを務めた飯田章選手。

 

残念ながら現場ではその原因が掴めず、これ以上の結果を残す事は出来なかった。

 

 

その後の調査で判明したのは、トヨタのセーフティシステムの介入。バンク内でガードレールに接近すると、車両側が危険と判断してステアリングやブレーキに制御が入っていたのだ。

 

これが250km/hオーバーという超高速域で発生していたのだから、ドライバーはアクセルを踏み込めない。テスト前に電子制御は解除していたが、安全制御の一部が消えずに残っていたというわけだ。

 

 

「走ってみないと分からないですね。でも、すでに対策法は見つけたので10km/hくらいは簡単に伸びそうです」とのこと。トップチューナーによるGRスープラ攻略から今後も目が離せない。

 

●取材協力:スクリーン 宮城県富谷市成田9-1-17 TEL:022-348-3761

 

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