「ジャパニーズゴジラに魅了された男の愛機」アメリカ西海岸で話題をさらった魔改造GT-R

公開日 : 2020/05/10 06:30 最終更新日 : 2020/05/10 06:30


アワード総ナメのワイドボディ・ショーカー仕様

 

日米のハイブランドとワンオフのカーボンパーツを大量投入!

 

アメリカ西海岸のオーナーを中心に、ハイチューンドJDMの愛好家が集まる『オートコンセプトエリート』。そのプレジデントとしてクラブを運営し、自らも数々のチューンドを手がけてきたのが、ジェシー・サバターだ。

 

 

彼のプライベートカーであるGT-Rは、これまで地元の西海岸で開催された数々のショーでアワードを獲得。最近ではスタンスネーションSOCAL、ニセイ・ショーオフなどでベスト・オブ・ショーに輝いている。

 

 

最も目を引くのは、何と言ってもカーボンファイバーでカスタムメイドされたワイドボディキットだ。破壊光線を発射するゴジラよろしく、大きく口を開いたフロントバンパー、そしてサイドスカートやルーフ、トランクフード、カナードなどなど、数々のエクステリアパーツがカーボンで作られている。

 

 

スワンネックのリヤウイングはボルテックス、ボンネットとディフューザー付きのリヤバンパーはバリスと、日本のハイブランドパーツが投入されている。BASFのペイントを使用したミッドナイトパープルは、R34以前のスカイラインGT-Rが輸入されていなかったアメリカではレア度がさらにアップ。ショーでの注目度はハンパではない。

 

 

そして、ホイールもカーボン製の特注リムにリバレルされた20インチのSSRエグゼクターCV01を装着。前後サスペンションには、各種の調整式アームとKWの油圧リフトシステム付きV3コイルオーバーを投入して、ワイド&ローのスタンスもきっちりとキメている。

 

 

ブレーキは前後にエンドレスのレーシング6ピストンモノブロックキャリパーキット(F400mmローター R387mmローター)をセット。最強の足回りを構築している。

 

 

心臓部のVR38DETTは、腰下をCPの鍛造ピストンとキャリロのコンロッドで強化し、ヘッドにはケルフォードのハイカムをセット。そこにHKSのGT1000フルタービンキットをセットアップ、最高出力1027hp&最大トルク117kgmというとてつもないアウトプットを誇る。

 

 

パイピングはチタンで作り直し、ジョイント部には抜け防止のブーストロックを組む。こうした細かなパーツも魅せる事に拘ってメイキングされている。

 

 

また、自らを「カーボン中毒者」と語るほどカーボンへの偏愛を捧げ、ラジエター上部を覆うカバーやストラットタワーバーもカーボンでカスタムメイド。ボンネット裏側で雨水を受けるキャッチもカーボンでワンオフし、パワーチェックシートを誇らしげにプリントしてあるのも特徴的だ。

 

 

内装もありとあらゆる場所にカーボン製のパネルを使用。スパルタンというより、むしろ華やかさすら感じさせる豪勢な空間を生み出している。

 

 

ブリッドのバケットシートはリクライニングが可能な海外限定エディション。チタン製のワンオフサイドバーはロックピンを外すとドアと同じように開閉が可能と、日常の使用に合わせた利便性も追求されている。

 

 

トランクルームには、フランスのオーディオメーカーFOCALのシステムをインストール。ここにもカーボンを大量に投入した上で、センターにGT-Rエンブレムをあしらってドレスアップ度を高める。

 

 

単に高単価なパーツを無作為に寄せ集めているわけではなく、エンジンチューンやボディワークなど、各パートで腕の立つスペシャリストが本領を発揮することにより、見事な調和を見せているジェシーのGT-R。

 

何よりも「コンペティションで一番になることが好き」という彼の言葉がどれだけ真に迫ったものであるかは、クルマを見るだけでよく分かるというものだ。

 

Photo:Akio HIRANO TEXT:Hideo KOBAYASHI