「これはチューンドSA22Cの完成系かもしれない」動力性能はFD3Sにも負けてない!

公開日 : 2020/04/14 06:30 最終更新日 : 2020/04/14 06:30


FC3SのサスとFD3Sのエンジンを移植した正常進化チューン!

 

ボディもイチから製作して極上のコンディションへ

 
78年にデビューした初代サバンナRX-7、SA22C。当初エンジンは12AのNA(130ps)のみだったが、82年のマイチェンで165psを発揮するターボモデルが登場し、自動車メーカー間で勃発したパワーウォーズに参入することになった。

 

 

さらに、ターボエンジンの搭載に加えて1トンちょいの車重、50・7:49・3という優れた前後重量配分など、スポーツカーに求められる要素を高いレベルでバランスさせた1台と言っていい。ただ、基本設計が30年以上も前のクルマだから、とくに走りに関しては古さを隠せない。そんなSA22Cのアップデートを図ったのが、老舗ショップ“アクティブ”だ。
 

 

一度、ホワイトボディ状態に戻してスポット溶接ましを行った上で、エンジンをFD3Sの13B-REWに換装。本体はノーマルのままIHI C6タービンを組み合わせ、最大ブースト圧1.0キロ時に380psを発揮する。もちろん、コアサイズの大きいラジエターを導入するなど、冷却系の容量アップも抜かりなしだ。

 

 

マネージメントにはアペックスのパワーFCを採用。HKSツインパワーでの点火系強化も行い、万全の体制を整える。

 

 

そんなエンジンに合わせて、ミッションはプロペラシャフト加工を行った上で、ギヤ強度が高められたFC3S用5速MTに交換。パワーに対する耐久性を確保している。

 

 
また、エンジン換装にも大きく関係しているのだが、メンバーごとFC3S用フロントサスが移植されているのも見どころ。「サスメンバーは4本のボルトでボディと固定されているんですけど、フロントで位置を決めて、うしろ側2本があうようにボディ側を加工してやれば、移植はそれほど難しくない」とアクティブの井上さんは言う。
 
その効果は抜群で、SA22Cのノーマルに比べてFC3S用メンバーは剛性が高く、操安性やハンドリング性能が劇的に向上するというメリットをもたらしてくれる。とくに、高速走行時の安定感が大幅に改善され、ブレーキもFC3S用で容量アップをはたしているため、安心してアクセルを踏めるようになったそうだ。
 

 

足回りでは、リヤのリンク類を見直し、ストラットタワーを新規に作ってコイルオーバー化も図っているのもポイント。ダンパーユニットは前後ともマツダスピードのFC3Sフレッシュマン用車高調がセットされ、リヤはアッパーマウントを加工することで適正な車高で落ちつくように全長を合わせている。ブレーキキャリパーは前後ともFC3S用で、パッドはエンドレスCC-Xだ。

 

 

さらに、リヤサスではロワリンクの交換や、ホーシングの左右の動きを規制するワッツリンクのピロボール化によってスムーズなストロークも実現。限界機でピーキーな挙動が顔を出さないようにしつけられている。

 

 

ホイールはフロント8J、リヤ9JのエンケイRP-01でいずれも16インチ。これにフロント205/45、リヤ225/45サイズのポレンザRE-01Rがセットされる。サイドステップの下にチラッと見えるのはウエストゲートパイプだ。

 

 

機能性を重視したインパネ周り。メーターパネルにはオオモリ製タコメーターを中心に、水温/油温/油圧/ブースト圧計などが整然と並ぶ。センターコンソールにはインテグラル排気温計、ブリッツSBC i-D、ビリオンVFCなどが確認できる。
 

 

シートは運転席がレカロSP-A、助手席がSR-IIに交換される。運転席はL字ステーを介してフロアに固定され、スライド機構を持たない。ロールケージは6点式に斜行バーとリヤバーを追加した9点式だ。

 

 

エクステリアは極上のコンディションをキープ。リヤウイングは翼端部がS14用で、SA22Cのリヤフェンダーに合うように加工して製作したワンオフ品だ。
 

 

軽量コンパクトという本来の持ち味はそのままに、後継モデルの純正パーツをうまく取り入れる。このSA22Cは、まさに正常進化を果たしたロータリースポーツなのだ。

 
●取材協力:レーシングスポーツ アクティブ 埼玉県比企郡川島町上伊草735 TEL:049-299-2066

 

【関連リンク】

レーシングスポーツ アクティブ

http://www.rs-active.jp/