「車格を意識した大人のY33シーマ改」260キロオーバーでも快適クルーズが可能!?

公開日 : 2020/04/10 13:00 最終更新日 : 2020/04/10 13:00

ビッグセダンならではの快適性を活かしたメイキング

 

心臓部はVQ30DET改T618Zターボ仕様

 

車格を崩す事なく、トータルバランス重視でチューニングされたY33シーマの登場だ。手がけたのは老舗“CS-TOP”。

 

トータルバランス重視ということで、過度なチューンは避けエンジン本体はノーマルのまま。

 

エンジンはVQ30DET。オリジナルのT618Zタービンキットを装着するが、エンジン本体とインジェクターなどはノーマルのまま。つまり、出せるパワーをあえて抑えて、耐久性やフィールに振っている。

 

とはいえ、これでもパワーは382ps。圧倒的とは言えなが、必要十分な速さを実現しているのだ。ちなみに、エアクリもビッグセダンの車格に合わないレーシーな吸気音を嫌って純正交換タイプとしている。

 

トラスト製のT618Zは容量的には400ps程度まで狙える風量を持ったタービンだ。

 

タービンキットはT618Zを軸としたCS-TOPオリジナル。純正の370ccインジェクターを使い切るセッティングで、パワーはブースト圧1.1キロで370〜380psを狙える。エンジンマネージメントは、現車合わせの純正書き替えで対応する。

 

 

冷却系ももちろん強化されている。インタークーラーはラジエター前方にレイアウトされるワンオフ品を装備。同時に、エンジンオイルクーラーもインタークーラー横のスペースに設置。単にパワーを求めるだけではなく、トラブルフリーで乗れるようにと考えての装備だ。

 

CS-TOPでは、狙うパワーやクルマの使い方に合わせた独自のAT用メニューが多数存在する。

 

パワーアップに伴って、ATの耐久性にも気を使っているのもポイント。街中、高速走行とどんなシチュエーションでも不安なく乗るため、オリジナルメニューにより強化した上で、ATFクーラーをツインで装着。400psほどであれば乗り心地をスポイルすることなく走りを楽しむことが可能だ。

 

ビジュアル的にも純正然とした仕上がりで後付感は一切無い。

 

ワンオフ製作されたマフラーも車格に拘った。メインパイプは80φだが、音量を最低限に抑えるべく大型の太鼓をふたつと膨張管をひとつ備えることで、静音性と排気効率を高次元で両立。出口形状も落ち着いたスクエア形状を採用する。

 

 

FRで走りを楽しむならLSDは欠かせない。しかし、大きな作動音が発生してしまっては車格に相応しくない。そこでCS-TOPはイニシャルトルクを低く設定し、デメリットを出来る限り抑えたオリジナルLSDを開発。ビッグセダンでも満足のいく走りを実現する拘りのパーツだ。

 

 

足回りにはテインの特注品となるサスキットを装備。スプリングレートはフロント7kg/mm&リヤ5kg/mmと、乗り心地を重視したチョイスだ。また、室内から減衰調整が可能なEDFCもセットしている。

 

 

マルチリンクが採用されるリヤサスペンションのアーム類は、アッパー、ロワ、トラクションロッドと一通りCS-TOPオリジナルに交換済み。アッパーアームについてはまだ試作段階だが、それらオリジナルアームによってセッティング幅を広げているのだ。

 

 

パイプなどを用いたボディ補強では重量増が避けられない。重量級ボディをこれ以上重くしたくないため、発泡ウレタンによる補強を選択。定番のサイドシル部と共に、フロアパンのフレーム部にも注入することで、最低限の重量増加で必要十分なボディ剛性を得ている。

 

ブレーキキャリパーもブレンボ製に交換。重たい車重と増大したパワーに対応できるスペックだ。

 

エクステリアはほぼノーマルをキープ。ホイールは18インチのAMEトレーサーTM-02(F8J R9J)、組み合わされるタイヤはフロントが245/40-18のSPスポーツMAXX、リアが275/35-18のビューロVE310となる。

 

 

元々、CS-TOP片桐代表の愛車だったというこのシーマは、子供が生まれチューンドZ32を降りることになった現オーナーに引き継がれた。メーター読み270km/hを狙えるチューンドでありながら、家族を乗せてのドライブ時でもギクシャクしない快適な乗り味に、オーナーも大満足しているそうだ。

 

●取材協力:CS-TOP 群馬県太田市新田金井町160-1 TEL:0276-57-1203

 

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