「筑波最速セブンの称号を手にした蒼き弾丸」最北のチューンドFD3Sが53秒489をマーク!

公開日 : 2020/04/01 05:30 最終更新日 : 2020/04/01 05:30


ロータリーチューンの常識を打ち破る超ハイブースト仕様!

 

各部に不安を残しながらも53秒489をマーク

 

 

筑波サーキットにおけるチューンドロータリーの最速記録は、レボリューションRX-7が2010年にマークした53秒673というタイムだ。その金字塔を10年ぶりに打ち破ったのが、北海道から遠征してきた“カーショップドリームKGMボルテックス7(FD3S)”。記録は53秒489、尋常ではない。

 

 

心臓部の13B-REWはハイブースト対策としてFC3S輸出用の低圧縮(8.5)ローターを組み込んだブリッジポート仕様となる。インタークーラーとラジエターはVマウント化してインテークのパイピングを最短距離で結ぶ。

 

 

タービンは、T88-38GKからモアパワーを求めてギャレット最新のG42-1200タービンにシフト。53秒489を記録した時はブースト2.4キロ(約800ps)の設定だったが、一発狙いで3.0キロ掛ければ1200psという大パワーを絞り出すことも可能というから恐れ入る。

 

 

これまでパイピング同士の接続にはシリコンホース&ホースバンドを使っていたが、ハイブーストに耐えられず抜けてしまうため、Vibrant社製のアルミクランピングシステムへと変更した。

 

 

エキゾースト環境は今シーズンからセンター1本出しを採用。これは空力の自由度を高めるための処置で、ディフューザーをよりベンチュリー効果を狙える形状へとリメイクしている。ちなみにエアロパーツ類はボルテックスで固めている。

 

 

完全に作り直されたスパルタンなコクピット。ミッションはクワイフのシーケンシャルを採用する。

 

 

足回りは、筑波アタックを主催する“レディーゴーネクスト”オリジナルのDG-5車高調を軸にセットアップ。スプリングはHAL製で、前後ともレートは24kg/mmの設定だ。その他、サスアームは設定車高に合わせて取り付け位置を変更してジオメトリーを最適化。ブッシュは全てピロ化している。

 

 

タイヤは、2019シーズンからテストしてきたフージャー・スポーツカーDOTラジアルのA7コンパウンド(335/30-18)。よりグリップ力の高いH7コンパウンドも存在するが、セットアップの熟成具合からA7でアタックした。デフはOS技研のスーパーロックLSD、ファイナルは筑波に合わせて4.7としている。

 

 

オーナー兼アタッカーの黒川さんいわく、53秒489を出した時はチェック走行中で、燃料フィルターの詰まりやブレーキ不調などが重なってベストな状況ではなかったそうだ。全てのパートが噛み合えば52秒台前半も狙えると考えている。

 

 

底の見えない戦闘力。次なる目標は、鈴鹿やSUGOなどの国際サーキットでのレコード記録樹立。そしてWTAC(ワールドタイムアタック選手権)への挑戦を目指したいとのことだ。