「NDロードスターのドリフト適性度を探る」強制的にリヤを流すセットアップが第一歩か!?

公開日 : 2020/03/29 13:00 最終更新日 : 2020/03/29 13:00

軽さとレスポンスの良さを活かした鋭い走りが魅力!

 

ND5RCドリ車メイクのファーストステップ

 
タイムアタック仕様にするつもりでNDロードスターを購入したものの「ふと、このクルマでドリフトするにはどうすれば良いかって考え流ようになって…。それがドンドン楽しくなっちゃったんです」と語るの、は富山県のチューニングショップ“フジテク”の藤馬代表だ。
 
とはいえ、元はグリップメインの人でドリフトは始めたばかり。何よりNDのドリ車メイクのノウハウなどはまだ存在しないという状態。ということで、まずはNAロードスターのドリフト仕様を参考に、足回りやタイヤのセッティングでリヤを流す工夫を続けた。
 

エア圧を高めたエコタイヤをリヤに履くのはマストだという。

 

そのポイントは、リヤタイヤをローグリップにする定番の手法。このクルマは、フロントにポテンザRE-11(195/55-15)、リヤにコンフォート系のダンロップ・エナセーブ(175/65-15)をセット。そしてリヤを冷間3.5キロのエア圧でパンパンに張ってグリップを落としている。

 

サスペンションは車高調ではなくダウンサス。

 
もちろん、重要なのはそこからアクセルを踏んでいけるようにどう仕上げられるかだ。サスペンションは車高調ではなく、フジテクのオリジナルダウンサスを装着。フロントはチャージスピードのアッパーアームとタイロッドエンドにより、キャンバー角をネガ3.5度にセッティングしている。
 

サイドブレーキにクセがあり、一般的なクルマとは引くタイミングが異なるという。

 
リヤはチャージスピードのトーコントロールアーム、トラクションアーム、キャンバーアーム、アッパーアームを装着する他、前後スタビとスタビリンクも強化。アライメントはキャンバーをネガ2度に合わせて、ローパワーのままでリヤを出すセッティングを模索中。軽さが武器のクルマなので、アライメントのわずかな違いが走りに大きく影響するわけだ。
 

なお、サイドブレーキに関しては「シルビアと同じ感覚でいると効き始めがワンテンポ遅れる」という。プロジェクトμのD1スペックパッドを入れてブレーキの効きそのものは良いが、タイミング的には気持ち早めに引くコツが必要とのことだ。
 

取材当日はLSDの装着が間に合わずオープンデフのままだった。

 

駆動系は純正オープンデフのまま。そのため、一つのコーナーでドリフトする分にはちゃんと形になっていたが、振り返しのコーナーを繋げる事は厳しい様子。「時間が無くてまだ組めてませんが、機械式LSDは必須ですね!」とのこと。

 

RFのエンジンスワップは定番メニューとなりつつあるという。

 
電子制御が多く給排気系やカムの交換程度ではパワーを上げにくいスカイアクティブGなので、このクルマでもエンジンはノーマルのままだ。パワーアップを狙うなら、プラス30馬力近くが可能になるロードスターRF用2.0Lエンジンへの換装がお勧めとのこと。「RFエンジン本体は約40万円ですからね」と藤馬代表。
 

また、ドリフトをしていく上でNDの弱点になりそうなポイントに挙げてくれたのが、ミッションの耐久性だ。「マツダ車特有のケースの小ささからくるオイル量と放熱性の低さで、駆動系の油温対策は必要になりますね」とのことだ。オイル量を増やす意味でも、MTオイルクーラー装着は必須だ。

 

ドリ車として必要なタイヤの積載性能という点においては課題が残っている。

 
室内には、メーターフード、インパネ&シフトパネル、ヘッドレストなどチャージスピードのカーボンパーツを装着してドレスアップ済みだ。
 

エクステリアはチャージスピードのエアロパーツで武装している。

 

「NDはパワーがない分、軽さでクイックな動きができるのは魅力だし、NAならではの高回転のエンジン音も気持ち良い。ただし、ドリフト特有の“ギャラリーを喜ばせる走り”は難しいかもしれませんね」と藤馬さんは語る。

 

元々メカニカルグリップのレベルが高いモデルだけに、ドリフトへの適性は決して高いとは言えないNDロードスター。しかし、取材車両はまだファーストステップ的な段階で、切れ角アップナックルや機械式LSDの投入で走りは大きく変わっていくはず。今後の進化を楽しみにしたい1台だ。

 

●取材協力:フジテク 富山県富山市中老田855-1 TEL:076-461-8191

 

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