「HKSから86&BRZ用コンプリートエンジン登場!」FA20の弱点を克服した2.2L仕様

過給機チューンに完全対応したコンプリートエンジン、爆誕!

 

ユーザーニーズに合わせて3種類の仕様を用意

 

早いもので発売から約8年が経過した86/BRZ。手頃な中古車が出回ってきたこともあり、そのチューニングはますます盛り上がりを見せている。

 

コンプリートエンジンの証となるプレート。

 

そんな中、ハイパワー指向の86/BRZ乗りに向けたFA20コンプリートエンジンを、HKSがいよいよ市場に投入する。これは、同社がD1グランプリやタイムアタックなど過酷なステージで培ったノウハウを全投入した意欲作だ。

 

 

仕様から紹介していくと、排気量は2.2L化。ブロックはシリンダー精度を高めるためにボーリングを行い、86.5φピストンを組み込む。また、FA20のアキレス腱と言われるコンロッドも強化品に変更。さらに、クランクも鍛造のオリジナルへと交換し、ストローク量を稼いでいる。

 

 

そして注目は、標準仕様のステップ1、クローズデッキ化したステップ2、ヘッドまでを強化したステップ3の3段階が用意され、目標出力や用途に応じてベストな仕様を選べること。対応トルクはステップ1が60kgm、ステップ2が90kgm、ステップ3は90kgm以上となる。ステップ3仕様を軸に細部を見ていく。

 

 

腰下のムービングパーツは過給機チューンを前提としたスペックとなる。0.5mmオーバーサイズ鍛造ピストン、高強度のI断面コンロッド、90mmストロークの鍛造クランクで排気量を2116ccまで拡大。圧縮は10.4の設定だ。

 

溶接によって穴の小径化が行われていることがわかる。

 

高出力化を進めると高熱に晒される排気側のガスケットが抜けやすい。その対策として、ステップ3ではウォータージャケットの一部を塞いで剛性を確保する。歪みが出にくいレーザー溶接により処理するそうだ。

 

「これまでのテストでFA20は600㎰中盤を超えるとヘッドが歪み、ガスケットが抜けることが分かりました。そこでステップ3ではウォータージャケットにフタをしてヘッドの剛性を高めた他、ヘッドボルトも太くしています」とHKS開発担当の高橋さん。

 

 
また、ステップ2以降の仕様は、バルブシートをベリリウムに、ガイドをリン青銅にそれぞれ打ち替えられる。熱引けを良くすることで、高負荷時のノッキング発生を抑制するのだ。吸排気ポートの段付き修正も実施され、ステップ3では燃焼室の研摩仕上げも追加。カムは全ステップにIN260度/EX266度が与えられる。
 

 

ステップ1〜3ともにピストンは鍛造品を採用。負荷が大きいコンロッドはステップ1が鍛造I断面なのに対し、ステップ2&3は鍛造削り出しのI断面を採用。高出力に耐える仕様とした。

 

HKSテクニカルファクトリーとKMSが手がけた神風86。現在86/BRZにおける富士最速のマシンだ。

 

まさに最強のFA20と呼ぶに相応しいチューンドエンジン。ちなみに、このエンジンのステップ3を搭載したHKS-TF×KMSの神風86(GTIII-SSツインターボ仕様)は、富士スピードウェイで見事86/BRZラジアル最速となる1分45秒57をマークしている。性能は折り紙付きというわけだ。

 

 

気になる価格はステップ1が230万円、ステップ2が330万円、ステップ3が426万円となる。

 

NA用ゆえに限界が低いと言われ続けたFA20。しかし、この強心臓があればどんな仕様も作ることができる。チューニングの可能性を無限大に広げる、究極の2.2Lコンプリートユニットが誕生したのだ。

 

●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235

 

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