「老舗が提案するJZA80チューニングライフ」リフレッシュを軸にしたステップアッププラン

コストを考えたエンジンチューンは600馬力が上限値

 

長く乗り続けるためにはボディ&フットワークのリフレッシュを優先!

 

パワーチューニングを得意とする“ペントルーフ”が、中古でJZA80スープラを手に入れたオーナーに対して推奨するファーストアプローチは、サスペンション&シャシーのリフレッシュを軸にしたフットワークの適正化だ。

 

「トラブルを抱えていなければ、2JZ-GTEは初心者には充分すぎるパワーがあります。それより、まずは足回りやシャシーのリフレッシュが先決ですね。ヘタっているケースが大半ですから。意のままに操れるようにベースを整えれば、その後のチューニングも楽しくなるはずです」とは、ペントルーフの北林代表。

 

インテリアはブルーとブラックのツートンで統一。

ボディのアンダー部にも補強バーを追加して剛性アップを図る。

 
ボディの弱さが指摘される車種ではないが、年式なりのヤレはやはり否めない。今回のサンプル車両は、ダッシュ貫通式のロールケージや補強バーなどでシャシーを補強。その他、タワーバーやメンバースペーサーも組み込んでいる。これらのパーツでサスペンションを積極的に動かすようにして、ハンドリング性能を引き上げるというわけだ。
 

 

 

当然だが、ホイールとタイヤも拘るべきポイント。ホイールやタイヤの製造技術は秒進分歩。このパートを最新モデルに変更するだけで、20年前のスープラでも現代のスポーツモデルに勝るとも劣らぬ高次元な走行性能を得ることができる。サンプル車両はボルクレーシングG25と、ポテンザRE-71Rをセットしていた。

 

 

もちろんブレーキの強化も必須。装着された前後キャリパーはコストパフォーマンスにも優れる、グローバルのレクサスキャリパー流用キットを前後に装着。サスペンションにはペントルーフが「JZA80と相性が良い」というオーリンズ製のPCV車高調をチョイスし、高品位なフットワークを実現している。

 

 

また、満足して乗れる愛車にしていくには見た目を整えることも重要だ。特にJZA80スープラは、ヘッドライトが樹脂(ポリカーボネイド)製で紫外線に弱い。「前期型はほぼ100パーセント黄ばんでいます。この車両のように後期型に交換するか、アブフラッグのヘッドライトリフレッシュメニュー(7万3000円)を行うのも手ですね」と北林代表。

 

なお、このサンプル車両はテールランプもフルLED化して古さを払拭している。

 

 

エクステリアは劣化が目立ったため、重厚感のあるガンメタリック+パールでオールペイント。エアロパーツはトライアルのエアロパーツを軸に構築。フェンダーはリドックス製、GTウイングは1710mmのサードfujiスペックMを車検対応幅まで短縮加工して装着している。

 

 

パワー系に手を入れるなら、タービン交換へとステップアップしてしまうのがベター。というのも、2JZ-GTEはブーストアップで450psを狙える潜在能力を秘めているが、純正シーケンシャルツインターボは構造が複雑で経年劣化等によってトラブルを抱えているケースも少なくない。リフレッシュを兼ねたターボチューンは正攻法なのだ。

 

このサンプル車両は、HKSの264度カムを組み込んだ前期型(VVT-i無し)の2JZエンジンに、TO4Zタービンを装着し、最大ブースト圧1.3キロ時に550ps/64kgmを発揮させている。

 

 

その気になれば1000psオーバーも可能な2JZではあるが、腰下が純正であることを前提にするなら600psがボーダーライン。そのため、ペントルーフではこのサンプル車両と同等レベルのパワーチューンを最終目標として、ユーザーに提案することが多いそうだ。

 

 

パワーチューニングを進めていくなら、水温対策としてラジエターの大容量化は当然行われるだろう。その際には、キャビテーションを防止するスワールポットの導入や、熱が溜まりやすい後方シリンダーの温度を安定させるウォーターバイパスキット(冷却水をヒーターホースからラジエターアッパーホースにバイパスさせるキット)は効果絶大だ。

 

 

この車両を製作したペントルーフの北林代表は「チューニングショップとしては派手なエンジンチューンを推奨していきたいところですが…、地味でもスープラを長く楽んでいただきたいですからね」と語る。

 

ハイパワー仕様ばかりが注目されがちなJZA80スープラだが、実力派ショップが提案する長く楽しめるチューンドは、非常にフレンドリーな仕上がりのものだった。

 

●取材協力:ペントルーフ 東京都大田区大森東2-28-2 TEL:03-5493-0840

 

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