「86/BRZは過給機チューンが面白い」HKSスーパーチャージャー仕様の実力を検証

公開日 : 2020/03/16 05:30 最終更新日 : 2020/03/16 05:30


実用域でのトルク感が倍増するスーパーチャージャー仕様!

 

高速周回路で最高速アタックを敢行

 

三重県のトップフューエルと言えば、古くからボルトオン過給機チューンを得意としてきた老舗ショップだ。今回取材した86も、その例に漏れずHKSのGT7040Lスーパーチャージャーキットの初期モデルをセットした1台だ。

 

「ステージを問わずに楽しめるオールマイティな仕様。普段乗りは快適で、いざアクセルを踏み込めば明らかな速さを実感できる、そんなチューンドに仕上げています」とは、トップフューエルの平野代表。

 

インジェクターは大容量のものに交換。キットには含まれないオイルクーラーも装備している。

 

遠心式のGTS7040Lスーパーチャージャーを軸にした過給機仕様。キットのポン付けではなく、高負荷領域で足りなくなる恐れのあるインジェクター容量のアップや吸気量を制限しているリストリクターの大径化、プーリー径の変更でブーストアップ。結果、311ps/32.4kgmものパワーを引き出している。

 

エアクリーナーはキットのものではなく、トップフューエルオリジナルのZERO1000クリーナーを装備。

 

エンジン本体はノーマルで、エアクリーナーはZERO1000の剥き出しタイプに変更。エアフロや燃料ポンプは純正のままだ。制御にはECU-TEKを使用している。

 

フロントバンパーはイングスのNスペックを装備。

 

開口部面積が大きいイングス製のフロントバンパー奥に収まるのは、前置きインタークーラー&オイルクーラー。オイルクーラーのコアには導風板を追加しインナーフェンダーにも穴開け処理が施されている。これらのチューニングによって、アタック時の水温は90度、油温も100度で安定した。

 

マフラーにはHKSのリーガマックスプレミアムを採用。NAチューンには最適な選択肢だが、300馬力オーバーの過給機仕様となると話は別。メインパイプ径をさらに拡大して排気効率をアップさせた方が良さそうだ。

 

マフラーは上質なサウンドを意識したHKSのリーガマックスプレミアム。エキマニもHKSのスーパーマニホールドをチョイスしている。平野代表いわく「マフラーはこの仕様にはちょっと径が細いかな。上で詰まっちゃうんですよね」とのこと。

 

フロントフェンダーとサイドステップもフロントバンパーも同様のイングス製。

 

サイズ的に不安の残る純正ブレーキは、エンドレスのモノブロックキャリパーに変更。ホイールはアドバンレーシングRSIIの9J×19インチを前後にセットし、スタイリッシュにまとめあげる。フロントフェンダーはイングスのワイドフェンダーに変更。サスはオリジナルのブルーダンパーだ。

 

インテリアは追加メーターが並ぶがいたって純正ライクな仕様。

 

エアコン付きの快速スペックとなるこのマシン。助手席側のダッシュパネルにはDefiの追加メーターを違和感なくインストール。ミッションはノーマルで、ファイナルは4.1だ。

 

 

ボルテックスのGTウイングは86&BRZにジャストマッチの設計。サーキット走行時には強力なダウンフォースを発揮する武器となる。

 

高速周回路をアタックするDaiこと稲田大二郎。

 

このスーパーチャージャー仕様の性能を探るべく、今回は高速周回路に車両を持ち込んで最高速アタックを敢行した。

 

アタッカーを務めたDaiこと稲田大二郎は「まるで大排気量NAのようなリニアな加速フィール。上での伸びはターボに近いね。5速で200km/hに到達して、6速に入れるとちょっと加速が鈍った。その後はジワジワと車速が伸びていく感じだ」とコメント。

 

テールランプもヴァレンティのものに交換されるなど、ドレスアップにも配慮したストリートカーとして製作されている。

 

結果は224.32km/h。排気系の詰まりが原因で最高速こそ伸び悩んだが、ワイドなトルクバンドを生かし0〜150km/h加速は13秒台を刻むなど、実用域での速さを披露してくれた。

 

ちなみに合法スペックでまとめたこのデモカーは、ショップに行けば試乗することも可能。興味がある86/BRZオーナーは、NAとは全く異なるスーパーチャージャーの加速をぜひ体感してみて欲しい。

 

●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880

 

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