「アメリカの日本車フリーク達が大集結!」カリフォルニアのJDMマニア向け名物イベントに潜入取材!Part.2

公開日 : 2020/03/15 11:00 最終更新日 : 2020/03/15 11:00


アメリカンチューニングフリークの改造魂を見よ!

 

ジャパニーズクラシックカーショー(JCCS)潜入レポート!Part.2

 

毎年アメリカのカリフォルニアで開催されている、ジャパニーズ・クラシック・カー・ショー(JCCS)。ロングビーチにあるマリーナグリーンパークで行われ、エントリー台数は約500台、入場者数は約1万人と、例年を上回る活況を呈した。

 

 

旧車の世界的ブームを裏付ける現象とも言えるが、JCCSではここ2〜3年で出展できる車両の年式を95年まで広げてきたことも影響している。いよいよ80〜90年代のクルマも本格的に旧車の仲間入りをしてきたことで、参加するメーカーや車種のバリエーションも増加中。Part.1に引き続き、熱きJDMチューンドを見ていこう。

 

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●日産 フェアレディZ(Z32)

 

 

新車当時から人気があったZ32は、JCCSでも見かける機会の多い定番車種。こちらはツインターボのVG30DETTを搭載する93年式300ZX。バイオフューエルのE85に対応し、JWT(ジム・ウルフ・テクノロジーズ)が独自のターボハウジングを展開するギャレットGTX-2860R“Gen 2”を装備するなど、パフォーマンス重視のカスタマイズが施されている。

 

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●ダットサン 240Z(S30)

 

 

生誕50周年のフェアレディZもメインフィーチャーされた1台。こちらはRestro Specのカーボン製エアダムやワイドフェンダーを備えた72年式ダットサン240Zだ。エンジンはRebelloレーシングのストローカーキットで3.2Lまで排気量を拡大したL28型直6を搭載。ギャレットのGTX375R、シーピー・ビルトのインタークーラーなどでターボ化されている。ホイールはRSワタナベの8スポークで、前10.5J×17、後12.5J×17と極太。

 

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●ダットサン 240Z(S30)

 

 

シボレーの383CI(6.3L)V8エンジンを搭載し、Vortecのスーパーチャージャーで過給する過激なダットサン240Z。トランスミッションはTremecの6速MTが組み合わせられている。室内にロールケージが組まれ、ウィルウッドのビッグブレーキやポテンザRE-71Rが備わることから、サーキット走行も行っていることがうかがえる。

 

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●ダットサン 280Z(S30)

 

 

街道レーサーを再現したスタイルは以前から西海岸でも人気があるが、そのクオリティは年々高まっている印象。こちらの76年式ダットサン280Zは、Gノーズやワイドフェンダー、ダックテールを備え、当時の雰囲気を彷彿させるばかりか、現代的な目線で見ても完成度が高い。深リムのアドバンレーシングA3Aが放つビンテージ感もたまらない。

 

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●日産 スカイライン(C10)

 

 

日本でも希少価値が高いハコスカだが、アメリカには正規輸入されていなかったのでなおさら貴重。こちらは4ドアをベースに、オイルクーラーをバンパーの外にマウントしたワークススタイルを再現している。エンジンは、これまたアメリカでは貴重なRB26DETTに換装されており、ギャレットのGTX3584RSで過給される。

 

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●ホンダ シビック(SB1)

 

 

74年式の初代シビックに、日本仕様のFD型シビックからK20Aエンジンを移植。トランスミッションは北米仕様の06年式シビックSiクーペに設定された6速MTを組み合わせる。エンジン制御はHONDATAのKpro V4 ECUを使用。さらにドイツのメーカーであるKameiのフロントエアダム、無限のMR5ホイールなどを装着。旧車をベースに現代的なアップデートを施したホットハッチだ。

 

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●三菱 スタリオン(A187A)

 

 

以前、OPTION本誌でも紹介したジョン・ラゾラック三世のV8仕様スタリオンも、カナードを追加するなど空力を煮詰めてさらに進化。自身がデザインしているワイドフェンダーの形状も変更したり、ホイールをBCフォージドのLE52に履き替えたりと、機能とドレスアップの両面でレベルを底上げしている。アウディスポーツを連想させるラッピングも斬新だが「そろそろ飽きてきたからまた変えようかな」とのこと。

 

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●マツダ MX-5(NA6CE)

 

 

生誕30周年ということで、多くの車両が参加したマツダ・ロードスター。こちらはカーボンで作ったオリジナルボディで、ACコブラを彷彿させるファストバックスタイルを再現。エンジンもB6型の排気量を1.7Lまで拡大し、ワンオフのターボセッティングを実現させている。最高出力は253psというから、純正比で倍以上のパワーアップだ。

 

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●マツダ MX-5(NA6CE)

 

 

こちらは今、SNSをちょっとだけ騒がせているK Miataというエンジンスワップキットの搭載車両。文字通り、MX-5ミアータにホンダのK24Z3型エンジンを載せるための専用キットで、NAであっさり200psオーバーを実現できることから、アメリカの草レーサーたちに注目されている。BMW用のZF製MTを移植するキットも販売中。

 

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●ホンダ プレリュード(BB2)

 

 

アメリカでも販売されていた4代目プレリュードだが、エンジンは新車当時設定のなかった2.3LのH23A型VTECエンジンに換装。ジャクソンレーシング製のスーパーチャージャー、ビシモトでチューニングされたAEMウォーター/メタノールインジェクションを装備してパフォーマンスを高めている。ARC製の吸気パーツやオイルクーラーなどは他車種用を加工してインストール。

 

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カリフォルニアにおける日本車の輸入事情

 
最近、日本でも話題になっている通称「25年ルール」。ざっくり言うとアメリカに正規輸入されていなかった海外製車両は、生産から25年経過しないと輸入してはいけないという、アメリカ運輸省が設けた規制のことである。R32型スカイラインGT-RやDC2型インテグラタイプRなど、アメリカでもマニア的人気を誇るレアモデルが、その規制の縛りから解かれ始めたことで、いわゆる並行輸入車として海を渡る個体が増えているのは事実だ。
 

 
だが、輸入できるかどうかと、州で登録ができるかどうかは別問題。JCCSにブースを構えていた輸入専門店TOPRANKに話を聞いたところ、カリフォルニア州で排ガス検査を受ける場合、検査機関に平均して7000ドル(高いと1万ドル)の費用を支払わなければならないそうだ。ただでさえ車両価格が高騰している上に、輸送などに掛かるコストも当然必要になるので、購入希望者には余程の覚悟と資本が要求されることになるだろう。
 

PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI