「K20A改2.3L仕様で反則級の速さを手にしたEK9シビック!」完全公認のストリートファイター

公開日 : 2020/03/01 11:00 最終更新日 : 2020/03/01 11:00


K20A改2.3Lコンプリート搭載で誕生した究極のEK9!

 

速さだけでなく扱いやすさと快適性も兼ね備えた超速マシン

 

シビックやインテグラといったホンダ車をメインに、輸入車なども幅広く手がけていることで知られる大阪のインパクト。このEK9は未だB型エンジンのユーザーが多いという中にあってK型エンジンを換装した、インパクトではちょっと異色の1台だったりする。

 

DC5などに搭載されたK20Aを2.3Lまで排気量アップ。零-1000パワーチャンバーに64φビッグスロットル、ワンオフEXマニ&フロントパイプなど吸排気系チューンも抜かり無し。燃料系はポンプとインジェクターの容量アップを行なっている。

 

オリジナルエンジンマウントを介して搭載されるのは、DC5のK20Aをベースに86.5φピストンや軽量H断面コンロッド、オリジナルクランクシャフトを組み込み、排気量を2.3Lまで拡大したインパクトK23Rコンプリートエンジン。ヘッドまわりはポート&燃焼室加工やバルブシートカット、バルブ擦り合わせといった作業が行われ、IN/EXとも戸田レーシングのA03カムシャフトがセットされる。

 

ちなみに、圧縮比は12.0に設定され、最高出力は250psを発揮。ストリート仕様のため抑えているとのことだが、それでもレブリミットは常用8600rpmを誇る高回転高出力型の特性に仕上げられている。

 

ここでふと思うのは「どうせK型エンジンに載せ換えるなら、手っ取り早く排気量をかせげるK24Aがあるではないか」ということ。ただ、K24AはK20Aよりシリンダーブロックが10mm高い分重心が上がることに加えて、EK9に載せるとなるとボンネットと干渉するという問題も出てきてしまう。インパクトがK20Aをベースにしたのは、それなりの理由があってのことなのだ。

 

制御はアメリカ製のユニット、HONDATAを採用。

 

メインハーネスは、配線図を見ながらDC5用とEK9用を組み合わせたワンオフ加工品。水温計を除いて、純正メーターは全て機能する(EK9用センサーを増設すれば、水温計も作動させることは可能)。ECUはDC5用でセッティングにはHONDATAを使用。O2フィードバック機能はキャンセルされ、燃調&点火時期のほかi-VTECなどの最適化も図られる。

 

 

インパクトでは、EK9にK20Aを搭載するためのオリジナルエンジンマウントを用意。「K20AにはDC/EP系、CL系、RB系(ステップWGN)の3種類があって、それぞれシリンダーブロック形状が異なり、エンジンマウントの位置も変わってきます。それに合わせてエンジンマウントを用意してるので、EK9にはどのK20Aでも搭載できますよ」とのことだ。

 

この車両はストリートを快適に走れるよう製作されているのでエアコンコンデンサーを残している。

 

コアサイズを拡大したラジエターはアルミ製ワンオフ3層で、ビリオンVFC MAXでコントロールされる押しこみ式の電動ファンを装着。また、ノーマルではラジエターと並列配置のエアコンコンデンサーは、コアサポートの前に移設される。

 

そう。ここまでのハードチューンでエンジンルームにはスペース的な制約があるにも関わらず、オーナーの強い要望に応えるカタチでエアコンやパワステがしっかり装備されてるのだ。ある意味、そこがこのEK9における一番のポイントといっても良いくらいだ。

 

オイルパンはバッフルプレート加工をほどこしたオリジナル品。

 

K20Aは、横Gに対してストレーナーがエンジンオイルを吸わなくなる症状が出やすく、それを防ぐためにオイルパンは加工品を装備。エンジンチューンのレベルに関係なく、ハードに走るなら必須のパーツといえる。

 

フロントサスメンバーの左側がミッションケースと干渉してしまうため逃げを作っている。

 

「ミッションもDC5純正6速MTを流用してますけど、エンジンスワップで加工が必要になるのは1ヵ所だけ。ミッションケースの一部が干渉するんで、フロントサスメンバーに逃げを作ってやらないとダメなんです。」とのこと。指で指している部分がその加工を行なったポイントだ。

 

キャリパーはフロントのみスプーン製に交換。

サスペンションもスプーンのダンパーをベースに製作したもの。

 

足回りには、全長調整式で減衰力4段階調整機能を持ったスプーンのダンパーキットを装着。また、フロントブレーキキャリパーもスプーン製モノブロック4ポットに交換され、容量アップを実現している。

 

ストリートカーということでオーディオやナビも完備。

運転席のみBRIDEのフルバケに交換。

 

ダッシュボード上に並ぶのは、デフィのタコメーター/水温/油温/油圧計。ステアリングコラムには水温計としてだけでなく電動ファンコントローラーとしても使えるビリオンVFC MAXが装着される。運転席はブリッドローマックスシステムのジーグIII。高いホールド性を含めて、ハードな走りにも対応した逸品だ。

 

ストリート仕様のため、レブリミットは耐久性を考えて8600rpmに抑えられているが、サーキット仕様であれば9000~9300rpmに設定されるという。

 

駆動系ではATSカーボンシングルプレートクラッチや、カム角を見直しプレート枚数をふやしたATS LSDインパクトSPL、ワンオフ強化ドライブシャフトなどが組まれる。

 

公認車検も取得して、堂々と乗れるストリートマシン。インパクトK23Rの搭載で、B16Bベースの定番チューン仕様とはまるで異なる面白さを持ったEK9に生まれ変わるのだ。

 
●取材協力:インパクト 京都府久世郡久御山町野村村東91-3 TEL:075-754-7405
 

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