「コロナに1G-FEという異色のスワップ」極低車高を実現したメイキングもハンパない!【ManiaxCars】

公開日 : 2020/02/28 06:30 最終更新日 : 2020/02/28 06:30

コロナで6発サウンドを出してみたかったんだ!byオーナー

 

メンバーやアーム類、ドラシャをワンオフ製作。燃料タンクも外してクリアランスを稼ぐ!

 

コロナ最後のFRと言えばAT140系。4ドアセダンと2ドアハードトップが揃い、日本初のDOHCターボとなる3T-GTEUが搭載されたことでもおなじみだ。4気筒エンジンしかラインアップされなかったそんなコロナに6気筒の1G-FEを載せてしまったのがコレ。「なんで?」という疑問をオーナーにぶつけてみると…「元々4A-Gでイジってましたけど、ある時ふと、AT141で6発エンジンの音を出してみたくなったんです。じゃあ、載せ換えてみようかって」との返事。

 

もちろん、エンジン換装の理由は様々だ。けれど、普通は「ベースエンジンではかなわない大幅なパワーアップを狙いたいから」とか、「耐久性や扱いやすさを向上させつつ、パーツ供給にも困らないから」とか、そんなところに集約されるはず。だから、「6発の音を出したいから」という話は実に意外だったし、それを理由に、エンジンを載せ換えちゃう人がいるんだ!と世の中の広さも実感した。

 

 

選ばれたエンジンは1G-FE。エンジン本体はノーマルで吸排気系のみイジったライトチューン仕様だ。コロナのエンジンルームが比較的広いのか、それとも軽量設計の1G-FEがコンパクトなのか…。あるいはその両方だと思うが、始めから1G-FE搭載モデルがあったといってもオカシくないほど自然な収まりを見せる。しかも、エンジン自体が地味すぎて、換装されてるのに気付かれないことが多いらしい。

 

 

できるだけノーマルっぽくというオーナーのリクエストに応え、あえて純正エアクリーナーボックスを採用。EXマニはφ38パイプを使ったワンオフ品で、「1Gはエンジンが地味だから、EXマニくらいは派手にしよう! と見た目重視で作ったんですけど、そしたらEXマニばかり目立つようになっちゃいました」とは製作を担当したダディモーターワークス尾頭代表。

 

 

ラジエターは街乗りを考えてコアには容量大きめの3層を採用。さらに、電動ファンを水温制御とすることでオーバークールも防いでいる。尾頭代表いわく「製作時には、まさかドリフトするとは思ってなかったです(笑)」とのこと。もちろん、走行風での冷却効果が低下するドリフトでも大容量ラジエターはプラスに作用する。

 

 

ステアリングホイールがアメリカのレカラ製ウッドタイプに交換されるくらいで、基本的にノーマル状態を保ったダッシュボード周り。

 

 

ミッションには6速MTを搭載。1G-FE換装によってシフトレバー位置が大きく後退したため、センターコンソールパネルを加工して違和感なく仕上げている。エンジンがVVT-i仕様でないから厳密には違うけど、1G-FEに6速MTという組み合わせは実際、GXE10アルテッツァに存在したもの。つまり、世界のトヨタも認めた由緒正しきパワートレーン(!?)と言っていい。

 

さらに、このコロナがスゴイのは、セブンスターを横にしても入らないほどのシャコタンなのにちゃんと走れる…どころか、オーナーはドリフトまでしているってこと。企業秘密もあるから詳しくは書けないけど、ダンパー加工にその取り付け位置の変更、アーム類やサスペンションメンバーの加工、それに伴うドライブシャフトのワンオフ製作などの大がかりな作業を伴って、とにかく路面と干渉しそうな部分を全面的に見直している。

 

 

フロアパネルの下に出てしまう純正タンクは車高を限界まで落とす際に大きなネックとなり、路面との干渉で割れたりしたら車両火災なども招きかねない。そこでラゲッジルームにスチールパイプでやぐらを組み、容量45LのATL製ガソリンタンクを装着。グローブボックス内に専用の燃料計も取り付けられる。

 

 

フロントストラットタワーのアップ。本来ストラットタワーから先端が付き出すタンパーロッドが奥に確認できる。超シャコタンを実現するため、全長を大幅に見直したダンパー自体が内側にオフセットされるのだ。

 

 

これだけ低ければ路面にヒットするのはもはや当然のことだから、およそ考えられる対策を施すことで、致命的なトラブルが発生して走行不能になる事態だけはなんとか回避しようとしているわけ。

 

見た目のカッコ良さだけを追求したありがちなシャコタンでなく、この車高でもしっかり走れるってのが驚異的だし、それを可能にした尾頭代表のアイデアや技術力もスゴイと思う。エンジン換装以外にも、まさかこんな見どころがあったとは…。

 

TEXT&PHOTO:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

 

●取材協力:ダディーモーターワークス 愛知県豊明市沓掛町神明13 TEL:0562-85-9911

 

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ダディモーターワークス

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