「自走派サーキット仕様の理想型か!」軽量化は一切行わずに走りを楽しむ等身大のS15シルビア改

公開日 : 2020/02/23 16:00 最終更新日 : 2020/02/23 16:00


心臓部はSR20改2.2L+GT3540タービン仕様で555馬力を発揮!

 

ユーザー目線のサーキットスペック

 

名門“スクリーン”が製作したS15シルビアの登場だ。このチューンドは、代表の千葉さん自らがステアリングを握ってサーキットを楽しむためのデモカーで、コンセプトはズバリ「キレイに作り込んだタイムアタック仕様」というもの。内装を剥いだりスポット増しなどを行わず、どれだけ速くできるかを追究しているのだ。細部を見ていく。

 

エンジンルームは補機類の配置まで拘った非常に綺麗な作り込み。

 

「軽量化を行わない分はパワーで補うべし!」という考えのもと、心臓部のSR20DETはまさにフルチューンの状態だ。腰下にはJUNオートメカニックの強化スリーブを組み込んだ上で、アペックスの2.2Lキットをインストール。ヘッドは東名パワードのプロカム(IN&EX270度)を軸に構築し、燃焼室やポートまでくまなく手が入れられている。

 

タービンはかつてHKSが製造していたGT3540タービン。コンパクトなサイズながら、T88並みの風量を誇る。

 

組み合わせるタービンは、ウエストゲート式のHKS GT3540だ。F-CON Vプロによる綿密な制御で、最大ブースト圧1.5キロ時に555ps/58.8kgmを発揮。レブリミットは9500rpmに設定されているが、それでも耐久性は全く問題ないという。

 

吸気管長まで計算されたカーメイキングレヴューの大容量サージタンクを導入する。

 

美しいサージタンクはカーメイキングレヴューの逸品。インフィニティ90φスロットルと組み合わせて、吸気効率を極限まで高める。

 

 

排気系はエンドマフラーからフロントパイプまで、純チタン素材でワンオフ製作しているというから恐れ入る。また、タービン周辺の配線類にはキッチリと耐熱材を巻いて熱対策を施す。

 

追加メーター類はエアコンの吹き出し口などを利用してスマートに導入。

 

追加メーターやコントローラー類が美しくインストールされた室内。ちなみにミッションはHKSの6速シーケンシャルを投入する。クラッチはATSのトリプルプレートカーボンだ。

 

プロスタートシステムも投入。これにより、ブーストを掛けたままでのスタートダッシュが可能になる。

 

インパネにはゼロヨン用アイテムのプロスタートも装備し、ロケットスタートを可能にしている。東北No.1決定戦の決勝レースでは、これにより8位から3位までジャンプアップしたそうだ。

 

コレクタータンクや大容量ポンプはプロライナーで美しくマウント。サーキットでの横G対策だけでなく、今後のパワーアップへの備えも万全だ。

 

トランクルームには、ボッシュの大容量燃料ポンプ×2やコレクタータンクがメカニカルに配置される。オデッセイのレーシングドライバッテリーがトランクに移動されているのは、重量配分を考えてのこと。

 

エンジンルームにフレッシュエアを導入するためにバンパーにはダクトを用意。それぞれタービン用とEXマニ用だ。

 

バンパーには吸気ダクトがふたつ設けられ、そのうち1本はエアクリーナーに、もう1本はEXマニへと導かれる。これによりエンジン内部にフレッシュエアを取り込むと同時に、エンジンの熱害対策も行なっている。

 

ホイールはボルクレーシングTE37(9.5J×17+12)でタイヤにはアドバンA048(255/40-17)を履く。

 

外装はフェイスデザインのフルエアロをセット。フロントワイドフェンダーを1mmほどオフセットして取り付けることで、前後ともに17インチ×9.5J+12というGT-RサイズのTE37を収めている。車高調はアペックスのN1ダンパーエボリューションを採用。バネレートは前後共に10kg/mmだ。

 

「ウチはエンジン屋だから、どうしてもパワーを出したくなっちゃうんですよね」とは千葉代表。独自のルールで鍛え抜かれた美しいサーキットスペック。ストリート派のシルビア乗りにとっても、参考になる部分が非常に多いはずだ。

 

●取材協力:スクリーン 宮城県富谷市成田9丁目1-17 TEL:022-348-3761

 

【関連リンク】

スクリーン

http://www.screen-powers.net/