「CPチューンで539馬力に到達!?」スカイライン400Rの美点と欠点をチューナーが考察

400Rの潜在性能をフェニックスパワーが検証

 

排気系+CPチューンで539.17ps/85.35kgmに到達!

 

トヨタの強力なGR推しによって、新型スープラが幅を利かせるアフターマーケット市場であるが、右へ倣えの全体主義を嫌うチューナーも多い。そうしたヘソ曲がり?達から注目を集めているのが、“史上最強のスカイライン”こと400Rだ。

 

 
フェニックスパワーの横山代表もそのパフォーマンスの高さに惚れこみ、デモカーを購入したひとりだ。
 
「昔、JZS161アリストが一世風靡したように、こうしたハイパフォーマンスな4ドアセダンを求める方は常に一定層います。ホイールべ―スが長いので、コントロール性という面ではスープラに劣りますが、高速道路を矢のように突き進むには最高の1台です。特にVR30DDTTのポテンシャルはスープラよりも断然上です」と横山代表。
 

ノーマルの405㎰/48.4㎏-mがCPUチューンで約134㎰約/37㎏-mも向上。潜在能力は素晴らしい。

マフラーはAPEXの試作。ヒートグラデーション入りのテールパイプがリアビューをアピール。

 

エンジンはオリジナルのアプリケーションCPUに試作のアペックスマフラーを組み合わせたのみだが、すでに539.17ps/85.35kgmとR35に匹敵するパフォーマンスを達成。この状態でインジェクターはほぼ全噴射となっているので、現状でエンジンのポテンシャルをフルに引き出していると言える。フェニックスパワーの解析技術力もさることながら、VR30DDTTがいかに潜在能力の高いエンジンであるか、それを証明した結果でもある。

 

 

「アメリカでは2016年にデビューしているエンジンですから、北米である程度解析が進んでいたため、大きな問題もなく、データを見ても良好な結果が得られています。今後は直噴インジェクター吐出量の測定や補機類を含めた制御系など、実証を繰り返しながらステップアップできればと考えています。ただ、感覚的にはエンジンクーラー&オイルクーラーは必要でしょうね」。

 

ホイールはRAYSのHOMURA HYUGA HP10。ブレーキはENDLESSのMONO6&MONO4を装着。

 
抜群の性能を誇る400Rだが、パフォーマンスを高める欠点も見えてくる。特に足回りは超高速領域で落ち着きを失い、不安感が顔を出すため、アラゴスタに依頼して車高調を製作。現在は机上の計算で仕上げた試作品というが、ノーマルより粘りが出て、スタビリティも高まったそうだ。

 

 

ブレーキは500psを超える性能を確実に受け止めるため、エンドレスのMONO6とMONO4キャリパーに370mmと355mmの2ピースローターをセット。キャリパーはR35ニスモの2020年モデルをイメージして、イエローをチョイスしたそうだ。
 

フロントリップはカーボンが12万8,000円、FRPが8万8,000円(いずれも税別)となる。

 
ノーマルの抑揚のあるデザインをスポーティかつシャープな雰囲気に変えるフロントリップスポイラーは本邦初公開のニューアイテム。キャラクターに合わせたシックなデザインはスタイルをキリっと引き締めている。
 

インテリアはレカロのLX-Fのセカンドジェネレーション。コンフォート系で乗降性にも配慮された逸品だ。

 
「派手なフルバンパーのエアロパーツを巻くのではなく、フロントリップ、サイドステップ、リヤアンダー、リアスポイラーでさりげなくまとめようと考えています。レカロシートもスポーティなSR系ではなく、ラグジュアリーなLX系。ボディカラーと合わせてホワイトを選択するなど、コーディネイトにも拘りました。パフォーマンスもビジュアルも満足でき、誰もが思わず手に入れたくなる、そんな大人カッコいい高性能車に仕立てていく予定です」。
 
2021年にはフェアレディZのビッグMCが控えていると噂され、400Rを手掛けることはその先行開発としての意味もある。スープラ導入前にBMWを導入して解析を行うなど、先を見据えた取り組みには定評があるフェニックスパワー。VR38DETT同様に、VR30DDTTも更なる可能性を見せてくれるに違いない。(PHOTO&REPORT:山崎真一)
 
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

 

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