「このロードスター、凶暴につき」某ステージ最速のNB8C改ターボ仕様が登場!

公開日 : 2020/02/20 06:30 最終更新日 : 2020/02/20 06:30


心臓部は250馬力のNB2改GT2510ターボ仕様!

 

オーナーの闘争心を受け止めるプロチューナーの技

 

免許取得後、19才でNB6Cロードスターを手に入れて以来、多い時には週6ペースで峠に通う日々を過ごしていたという超ストイックなオーナー。「ひどい時期は、朝走ってから大学に行って、夜また走りに行くという生活を毎日続けていましたね」と、走り屋漫画の主人公さながらの走り込みっぷりを平然と語る。

 

 

絵に描いたような走り屋ライフを送るオーナーだったが、ある日、某有名スポットで2名乗車のアルトワークスにストレートでちぎられてしまう。「ショックすぎましたね(笑) Kカーに直線で離されたんですから! パワーが欲しい、心からそう思いました」。

 

某ステージで知り合った人からもらったというステッカー。ニュルブルクリンクかと思いきや文字が…。

 

そこでオーナーは、ロードスターのパワーチューニングにかけては無類の強さを誇るメカドックの門を叩いて、過給機チューンを依頼するのだが「元気な子が来たな〜って思いました(笑) タイミングよくターボ仕様のNBロードスターを格安で手放そうとしている常連さんがいましてね。イチからチューニングするよりもお得だったので、乗り替えを勧めたんです」とは、メカドック大槻代表。

 

ファミリアターボ用の腰下パーツを組み込んで強化したNB2ユニット。「NAを知り尽くしてなければターボチューンは出来ませんよ」とはメカドック大槻代表。

 

当初の予定とはかなり方向性が変わってしまったが、結果的にオーナーは念願のNBターボ仕様をゲットしたというわけだ。手にした段階でほぼ完成していたというNB8C後期、細部を見ていく。

 

エンジンは可変バルタイ付きのNB2ベースで、腰下にファミリアターボ用のピストン&コンロッドを組んだ上、HKSがかつて販売していたGT2510ボルトオンターボキットをインストール。燃料系は530ccインジェクター×4と165L/hポンプで大容量化、ともにサード製だ。レブリミットは8500rpmに設定している。

 

タービンはHKSのGT2510をオーバーヘッドマウントしている。

 

GT2510はS14純正タービンと同じくらいの大きさで、ブースト1.8キロも許容するが、この車両はミッションの耐久性を考慮してブースト0.7キロに抑え、250馬力仕様としている。制御はF-CON Vプロ+SBC-IIだ。

 

前置きインタークーラーはランエボ純正コアを使ったワンオフ品だ。

 

インタークーラーはパイピングを製作した上でランエボ純正を加工流用。「ブースト1.4キロくらいまでならこのコアで問題ないですよ」とは大槻代表。バンパー左側にはトラストの15段オイルクーラーが設置されている。

 

パラシュート効果の低減を狙ったベンチレーションが、やる気を感じさせてくれる。

 

エキゾーストはメカドックオリジナルのセミチタンマフラー75をインストール。リヤバンパーに設けられたベンチレーション用の穴は「会社の先輩にやられました!」とオーナー。

 

 

ミッションは純正6速ではターボトルクに耐えられないため、より強度の高い純正5速に変更。ファイナルは6速用の3.9から立ち上がり重視で4.7に組み替えている。LSDは1.5WAYのカーボン、イニシャルトルクはかなり低めでセッティングしているのがメカドック流だ。

 

タイヤはトーヨーR888Rを愛用していたが、フロントは山が無くなったためA050に履き替えた。「R888Rは減らないから最高ですよ!」とオーナー。

 

サスチューンも拘りが満載だ。元々ショートストローク設計のNBロードスターの場合、一般的な市販車高調ではストローク量が20mm程度しかない。それでは動く足など不可能に近いため、メカドックではサスペンションのスペシャリストであるエレメントスポーツとタッグを組んで“勝負脚(29万7000円)”を開発。ノーマル車高を前提にストローク量を確保し、積極的にロールさせながら旋回性能を高める味付けだ。バネレートはフロントが10kg/mm〜12kg/mm 、リヤが10kg/mm〜8kg/mmの範囲で選択可能。

 

アンダーパネルとカナードは非常に凝った造形で、人が乗ってもビクともしない強度で仕上がっている。

 

フロントバンパーはガレージベリー製で、さらにダウンフォースを高めるためにワンオフの5mm厚アンダーパネルとカナードをセット。リヤにはクスコのGTウイングを装備して前後の空力バランスを整える。飛び石により剥がれた塗装が、このクルマの戦歴を物語っている。

 

ロールケージはサイトウロールケージ製をチョイス。追加メーターは値段が安かったという理由でピボット製としている。

 

室内にはサイトウロールケージの7点式ロールケージをセット。4連の追加メーターはピボット製で統一している。

 

 

現段階で某ステージでは敵なしの速さを誇っているが、オーナーとメカドックはさらなる戦闘力アップを思案中で、なんと500馬力のBP改ツインターボ仕様を製作中だったりする。「コーナーで追い詰めるのは当たり前です。ストレートでR35GT-Rとか抜きたいじゃないですか」とほくそ笑むオーナー。速さのみを追求する男の走り屋ストーリーは、まだまだ終わらない。

 

●取材協力 メカドック 埼玉県富士見市下南畑661-1 TEL:049-265-4987

 

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