「ハイブリッドカーでもパワーアップしたい!」ホンダCR-Zのボルトオンターボ170馬力仕様が面白い!

公開日 : 2020/02/07 05:30 最終更新日 : 2020/02/07 05:30


高圧縮設計を活かしたハイレスポンスターボ仕様!

 

TD04H-15Gターボで170馬力まで増強

 

ゼロヨン全盛期から、”VTECターボ”の可能性を探り続けてきたハイパワーチューンのスペシャリスト“トップフューエル”。そんな同社が手がけたCR-Z(前期型/CVT)が今回の主役だ。

 

 

「CR-Zに搭載されているLEA型エンジンは旧型フィットRSなどで実績のあるL15Aがベースということもあり、シングルカムとしては特性もフラットで完成度はかなり高いです。なので、過給機でメリハリを与えるのが正攻法でしょうね。ただし、コンロッドを中心に強度のキャパが低いので、ブーストアップを望む場合はエンジン強化が必須ですよ」とは、トップフューエル森本メカ。

 

その言葉通り、このCR-Zは小径タービンを軸にしたボルトオンターボチューンが敢行されている。

 

圧縮比10.4のエンジンに小径タービンを組み合わせてレスポンスに優れた出力特性を生み出している。

 

後方排気レイアウトの限られたエンジンスペースでのターボ化を実現するために選択したのは、トラストのTD04H-15Gターボキット(現在は廃盤)だ。ただし、キット設定は6速MTモデルのみだったため、トップフューエルではCVTモデルに対応させるべく独自に改良してインストールしている。エンジン本体には一切手を入れていないため、ブーストは0.35キロに抑えられているが、それでも純正から50psアップとなる170psを実現した。

 

TD04H-15Gはコンパクトなサイズながら250psオーバーの風量を持つ。

 

ちなみにLEA型エンジンにはエキマニというものが存在しないため、ヘッドフランジからターボフランジへと変換する鋳物アタブターが用意されている。

 

ブースト圧はコンマ3〜4程度なら純正の燃料系でも足りるが、さらなるパワー増強を考えてインジェクター容量を上げている。

 

また、燃料系ではノーマルのインジェクター容量では不足がちになるので、将来的なステップアップも見据えてAP2型S2000純正にアップグレード済みだ。

 

コンパクトな車体でのターボ化はスペースとの戦いになる。ラジエターコアの前面にCVTとエンジンオイル用の空冷コアを設置している。

 

ストリート専用であれば問題はないが、このCR-Zはミニサーキットでスポーツ走行を楽しむことも想定しているためCVTクーラーを搭載。オーバーヒートすると変速不良が多発するが、CVTクーラーの装着によってクールダウンせずに連続周回できるようにしているわけだ。さらに、前置きインタークーラーの追加でラジエターに走行風が行き届きにくくなっていることを踏まえ、大容量ラジエターやオイルクーラーの導入による冷却対策も抜かりはない。

 

制御にはフラッシュエディターを使用。車両の故障診断コネクタ(OBDIIコネクタ)から繋ぐことで各部の制御を行なえる優れものだ。

 

エンジンマネージメントにはHKSのフラッシュエディターを使用。燃調、点火時期、VTECの切り替えポイントの他、モーターのアシスト量やアシスト条件も細かくセッティングしている。

 

 

ボルトオンターボ仕様の魅力は何と言ってもトルクの分厚さにある。高圧縮なエンジンにコンパクトなサイズのタービンという組み合わせは、アクセルを踏んだ瞬間にピークトルクが立ち上がるようなハイレスポンスを誇る。そのパンチ力のある走りは、まさに“本物”のハイブリッドスポーツだ。

 

●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880

 

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