「闇夜を切り裂くロータリーサウンド、伝説のステージにはいつもRE雨宮がいた」レジェンド『雨さん』のマインドに迫る

伝説的ストリートステージの先頭にはいつもRE雨宮がいた

 

ロータリーにかける情熱が全ての原動力

 

東名レースや青山ゼロヨン、そして湾岸。いまや伝説と化している走りのステージを語る上で、“雨さん”の存在は欠かせない。泣く子も黙るトップチューナー“RE雨宮”の代表であり、常に走り続けることに情熱を燃やしてきた。スーパーGT選手権に出場していたRE雨宮レーシング代表でありながら「オレの原点はストリート」と言ってはばからないカリスマ的走り屋。もしかすると、伝説のステージに雨さんがいたのではなく、雨さんがいるところに本気の走り屋が集まって伝説になった…と表現する方が正しいかもしれない。

 

 

「そんなたいそうなもんじゃないよ。どうカッコつけたってオレはしょせん暴走族だから、自分で走らなきゃ気が済まなかっただけ。しかも、走るからには速さでも見た目でも負けたくないっていうか。速いヤツがいるって聞くと、そこに走りに行ったりしてたよ。一時期は毎週末なんてもんじゃなく、毎晩走ってた。異常だよね。明け方まで走って朝から仕事、それでまた夜になると走りに行っちゃうんだからさ」と、懐かしそうに語る雨さん。よくよく聞いてみると、撮影の前の晩も真夜中まで仲間とクルマ遊びをしていたそうで。「昔は…」などと言いつつ、今でも変わらない走り屋スピリッツには驚かされるばかりだ。

 

 

そんな雨さんの最近の相棒は“過給圧上昇7”だ。純正タービンのブーストアップ仕様でピークパワーは380psほどだが、FD3Sのデビューから長い時間をかけて磨き上げてきたRE雨宮のノウハウが詰まった至宝のスペック。中間加速、超高速コーナリングの切れ味は、RE雨宮の作り上げたマシンならでは。「純正タービンでも、そこらのチューンドには負けないよ」と雨さん。

 

湾岸と言えば、90年初頭の盛り上がりは異常で、週末の夜中になると集結地点である千葉県幕張の某ファミリーレストランには100台を軽く超えるチューンドカーがズラリ。その最前列には、いつもRE雨宮の“グレッディ”シリーズが鎮座していたものだ。

 

 

そして“いよいよ”となると、雨さんを先頭にチューンド達が一斉に湾岸へと出撃。開通間もないベイブリッジまでの全開バトルが始まるのだ。

 

「よく最高速のRE雨宮なんて言われるけど、やっぱロータリーじゃパワーを出すのに限界あったからさ。ウチのより最高速が速いクルマなんて結構いたよ。でも、いくら湾岸っていってもストレートだけじゃないからね。最高速よりも、250〜270km/hくらいまでの加速とか、200km/hオーバーのコーナーリング性能やスラロームでもガンガン踏んでいける方が全然大事だったわけ。谷田部の最高速仕様なんかを別にすれば、昔っからウチのクルマはそこにトコトンこだわってたからね、誤解してどんどん最高速狙いにしてくるヤツもいたけど、実際に走ればそんなクルマには負けなかったよ」。

 

 
久しぶりに当時の集合場所、そして必ず立ち寄ったパーキングを訪れると「やっぱストリートは最高だね」という言葉が思わず口をついた。雨宮勇美、チューニング創生期からのトップランナーは今でもバリバリの現役走り屋なのだ。

 

●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007

 

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