「GRスープラとR35GT-Rをオープンに!」NATSの学生がワイスピ1・2ブライアン仕様を変化球で再現!【東京オートサロン2020】

公開日 : 2020/01/12 05:30 最終更新日 : 2020/01/20 19:13


学生らしい想像力と実行力に感服!

 

毎年、校内の学生同士で競い合うようにレベルの高いカスタムカーを展示しているNATS(日本自動車大学校)。ところが今年は偶然なのか、ワイルドスピード1、2それぞれで主人公(ブライアン・オコナー)が駆ったチューンドをテーマにしたような超絶カスタムカーが並んでいたのだ。

 

NATS A90 Spider

 

レクサスSC430をベースに「もしもGRスープラにオープンボディがあったら…」を再現!

 

 

まずは、初代ワイルドスピードに登場したタルガトップのJZA80スープラ風のマシンから。ベースは左ハンドル仕様のレクサスSC430だ。

 

 

フロントだけじゃなく、リヤにも使われているGRスープラのライトとバンパーは本物の純正品。ひょっとしてNATSが貴重なGRスープラの車体をバラしちゃったのか…?と勘ぐったが、千葉トヨタに協力を仰いで特別に単品で販売してもらったパーツとのこと。

 

 

ところが、さすがのNATSでも純正ボンネットまで手に入れることはできず、GRスープラ独特のフェンダー一体型のボンネットはゼロから土台を組んで作った超力作のアルミ製だった。

 

 

前後フェンダーは、パンデムのワイドボディキットを使用。ノーズ長を決めるのに役立ったのに加え、フロント20インチ10.5J-76、リヤ20インチ12.5J-101というとてつもないサイズのホイールを車検の範囲内に収めている。実際はこれでもまだ幅が足りず、追加でワイド加工が必要だったという。

 

 

リヤはパンデムのフェンダーの丸いラインを膨らませるようなカタチで延長しつつ、そのままダックテールとして仕上げた。特徴的なGTウイングはクールレーシング製だ。

 

 

ドアの下側はワイドフェンダーとの幅の違いができないよう、GRスープラのミニカーを参考にしつつ本物へ似せて膨らませていった。一方のバイナルグラフィックは、実際に劇中車を手がけたアートファクトリーグラフィックスに協力を依頼。同一のデザインをベースに、緑色のパターンをソリッドからメタリックに変更した特別バージョンを製作してもらったという。

 

 

再現度ではエンジンが2JZ-GTEに換装されているのも高ポイント。ベース車の年式的に車検の際に排ガス検査が不要なアリスト後期型用エンジンをチョイスし、タービンは600馬力オーバーも十分狙えるT78タービンを使用。ただ、この時点では装着しただけでパワートレインはほぼ未完成とのこと。プロペラシャフトのワンオフ製作や、ECU2基がけのセッティングなどを経て、卒業までに実走行できるよう仕上げていくつもりだ。

 

NATS R35 Road star

 

「日本車にコンバーチブルが少ないから…」Z33ロードスターをR35GT-Rに大変身!

 

 

そしてもう1台、こちらも超大作だ。再現したのはワイルドスピード2で登場したR34。それをR35GT-R風に再現したというのは1台目に紹介したJZA80スープラとGRスープラ風SC430の関係と似ている。「日本車のスーパーカーにはコンバーチブルモデルが少ないので、自分達で作りました」と、Z33ロードスターをベースにR35ルックを実現したのだ。

 

 

フロントフェイスはR35ボンネットそのままの形状を基準に移植をスタート。コアサポートを加工することでライトやバンパーをフィッティングしている。フロントバンパーはトップシークレット製、オーバーフェンダーはトラスト製を加工して使用した。

 

 

リヤもトップシークレット製バンパー、トラスト製フェンダーを違和感なく配置しているが、注目すべきはドア。Z33とR35をニコイチ溶接することで、R35純正のドアノブの真上を通るプレスラインを貼り付けフェンダーのラインに繋げるように再現した力作だ。

 

 

トランク内には、ワイスピ当時のスポコン全盛期を彷彿とさせるカスタムオーディオ空間が広がる。もちろん、これらも学生が自分達で作り上げたワンオフ品だ。

 

 

室内はダッシュボードの助手席側のエアバッグを外し、その溝をスムージングしているという小技も。これらのストライプ模様やボディのバイナル風のパターンはステッカーを使わず、全てマスキングを使った塗装で描いたというから恐れ入る。

 

 

その最たるものがドア内張りのスピーカーバッフルと一体で形成された、羽のようなデザインのパーツだ。FRPでイチから製作する必要があって相当苦労したそうだが、内装のアクセントとしてこれ以上ない存在感のある仕上がりだ。

 

 

というわけで、多数あるNATSの展示車のなかで奇しくもコンセプトが似ていた2台をまとめて紹介したが、加工の大胆さではA90スパイダーに軍配、細部フィニッシュはR35ロードスターに軍配といったように、同じ学校の学生でもそれぞれ別の個性が見えるマシンメイクが感じられた。

 

 

●取材協力:NATS(日本自動車大学校) 千葉県成田市桜田296-38 TEL:0476-73-5507

 

【関連リンク】

NATS(日本自動車大学校)

https://www.nats.ac.jp