「オーナーの熱いSW20愛がほとばしるオーバー600馬力の魔改造チューンド」気分でタービンを切り替えて走りを楽しむ!

公開日 : 2020/01/06 05:30 最終更新日 : 2021/08/12 14:51

タービンはTO4RとT51R-SPL BBを気分で付け替える!?

 

MR2のネガを消した高い完成度が自慢の快速ストリートマシン!

 
リヤミッドシップならではの高い運動性能を持ちながら、限界域での挙動がピーキーと評されがちなSW20。ところがフェニックスパワーが手がけたこの1台は、熱心なSW20オーナーとの二人三脚で速さと操安性を高い次元で両立しているのだ。しかもオーナーは「色々な仕様を楽しみたい」ということで、タービンとコンピュータを数セット所有していたりする。今回はTO4Rを組んだ620ps仕様のメイキングをチェックしていこう。

 

 

まずエンジンから。腰下にはオリジナル鍛造ピストンとH断面コンロッド、5F用改オリジナルクランクシャフトが組まれボア87φ、ストローク91mmの2163ccとされている。ヘッドまわりにもフェニックスパワーのオリジナルパーツがふんだんに使われ、ワークスマシン並みの仕様を誇る。トランクにセットされたインタークーラーが圧巻だ。

 

 

取材時のタービンはTO4R。パワーFCでセッティングを取り、最大ブースト圧1.8キロで618psを発生する。ちなみにT51R SPL BB+F-CON Vプロ制御というピークパワー狙いの仕様では、最大ブースト圧2.5キロ時に777psをマーク。オーナーは1台のクルマで、それぞれの仕様を取っかえひっかえ楽しんでいるというのが凄い。

 

 

ヘッドにはフェニックスパワーオリジナルカムシャフトをインストール。これは作用角がIN側272度、EX側280度で、リフト量はどちらも11.5mmというプロフィールを持ったモノ。さらにカム山の逃げ加工が施され、バルブスプリングやリテーナー、リフターもカムに合わせたオリジナルの専用品が組まれている。

 

 

エキゾースト環境は完全合法仕様だ。まず上流には150セルという大型メタルハニカムを採用し、排気抵抗の低減と排ガスの浄化を両立したオリジナルスーパーキャタライザーを装備。取材車両では左のケースを使わず、右のキャタライザー本体をフロントパイプの途中に溶接するカタチで装着されている。

 

 

エンドマフラーは、メイン85φ、テール115φのフェニックスパワー入魂のデパーチャーマフラーを装着。排気効率アップはもちろん、左右対称に2分割されたレイアウトとメインサイレンサーがリヤビューに強烈なインパクトを与える。ナンバーの下にセットされるのはオリジナル16段オイルクーラーだ。

 

 

吸気抵抗を減らし、中高回転域でのパワーとレスポンスの向上を図るため、スロットルボディはインフィニティ用90φに交換。ちなみにパイピングはIN側80φ、OUT側90φだ。

 

 

足回りは、オーリンズをベースとしながらも、ケースがフェニックスパワー専用設計となるオリジナルサスペンションキットを採用。スプリングはkg/mmのDR21で、純正形状ながら抜群のトラクション性能やハンドリング性能、乗り心地を実現した自信作だ。また、アーム類も交換済み。フロントロワアーム、テンションロッド、タイロッドエンド、リヤロワアーム、トーコントーロールアームはいずれもオリジナルとなる。

 

 

「パワーに見合ったブレーキを」ということで、フロントにはJZA80純正4ポットキャリパーとローターを移植。これにイマージュ製パッドを組み合わせることで、絶対的な制動力とコントロール性の向上が実現しているのだ。

 

 

インテリアも攻撃的だ。スピードメーターはTRD300km/hフルスケールに交換され、タコメーターはアペックス1万rpmタイプが埋めこまれる。また、ダッシュボード上にはブースト圧、油温、排気温、センターコンソールには油圧、水温、燃圧の計6つの追加メーターが並ぶ。

 

 

なお、ブースト制御はパワーFCでも可能だが、ブースト圧のタレがなく安定性も高いということで、ブリッツデュアルSBCを使用。その左にはスピード&エンジン回転数を表示する他、ゼロヨンや0-300km/h計測も可能なアペックスレブスピードメーターが装着される。

 

 

エクステリアはフェニックスパワーのオリジナルで武装。フロントは、個性的なフェイスを演出する固定式ヘッドライトがキットになったオリジナルのバンパースポイラーを組む。リップ部の高さを変えることができ、車高や走るステージに合わせてセットアップできる優れものだ。ボンネットはボーダー製で、ラジエターを通過した走行風をボディ上面に抜くアウトレットダクト付き。

 

 

リヤは、エンジンルームの熱気を抜くボンネットスポイラーと、インタークーラーへ効率よく走行風を取り入れるトランキングエアダクトを装着。機能面での効果を追求した結果のデザインだけど、それが見ための迫力にも繋がっていたりする。リヤウイングはオリジナルのタイプ3だ。

 

 

全方位スキのない魔改造っぷりは完全にショップデモカーレベル。何より、1台で2パターンの超パワーを楽しむというその変態的なMR2チューニングカーライフには、ただただ感服するばかりだ。

 

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

 

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