「高級セダン的なアプローチで仕上げられた至宝のBNR34 Mスペック」純正の良さを崩さずに進化させる匠の技

フルチューン車から乗り替えたオーナーをも満足させる大人仕様のGT-R!

 

トルク感も乗り心地も高められた高級セダン的なチューニング法

 

かつて2.2L+タービン交換仕様のHCR32に乗っていたというオーナー。しかし、チューニングが進むにつれてコンディション維持のための苦労が大きくなったことに疲れはじめ、乗り替えを決意。そこで候補に挙がったのが、BMW530やV35スカイライン。乗り心地や質感の面ではどちらもすごく魅力的だったが、それまでフルチューンを味わっていたオーナーにとっては、そのパワーに満足できず購入を見送ることに。

 

そんななか、偶然にもBNR34のMスペックに試乗。特別仕様の足回りがもたらす乗り心地の良さや内装の質感が気に入ったのはもちろん、以前からの憧れも手伝って購入するに至ったのだった。

 

 

街乗りメインでたまにサーキットにも行く。乗り慣れるにつれて低速トルクの細さを不満に思うようになってきたオーナー。「高回転は捨てても良いから、とにかく低回転域から速くしたい」。それがチューニングショップ“ダンディ(※)”に出されたオーダーだ。

 

 

それに応えるべく行われたのがカム交換。イメージ的に中高回転域における伸びやパワーを得るためのチューニングと思われがちだが、実は低速トルク重視のプロフィールを持ったカムもある。それがレイマックスのストリートカムだ。高回転域の特性はノーマルとほとんど変わらないものの、ブースト圧の立ち上がりが500rpmほど低くなって5000rpmまでが全くの別モノの仕上がりとなる。

 

これでオーナーが理想とするエンジンに仕上がった。インジェクター容量はほぼ使いきり、究極のブーストアップ仕様といえるスペックとなったわけだ。

 

 

エキゾースト環境は「ノーマルマフラーなみの音量で、極力パワーロスが少ないものを」というリクエストからアペックスのRSエボリューションを選択。アフター品としては消音効果が高いマフラーだが、オーナーは「もっと静かなのが理想」とのことだ。

 

 

乗り心地は良かったが、サーキットに行くようになってからノーマルダンパーに不満を感じ始めたオーナー。そこでザックスダンパー装着車に何度か試乗。乗り心地が良く、なおかつサーキットでも腰砕けにならないということで交換に踏みきった。

 

「足回りが気に入ってMスペックを買ったのに交換したら意味が無いと思われるかも。でも、アフターの車高調でもノーマルより乗り心地が良いモノもあるって知ってしまったんですよね」とのこと。組み合わされるスプリングはアイバッハ製で、フロント8kg/mm、リア7kg/mmのバネレートだ。

 

 

室内はストックを維持する。Mスペックのためシートは標準で本革仕様だ。ただ、軽量化のためにリヤシートを外していることもあるそうで「今となってはボディカラーくらいしかMスペックの恩恵を受けてないかも」とオーナーも笑っていた。

 

 

オールマイティに使えるクルマを目指してチューニングを進め、低速域から思ったように加速して乗り心地も抜群。そんな高級セダン的なチューニングの方向性もBNR34ではアリなのだ。 (※ダンディは現在閉店しています。)