「目指したのは“乗り手を育てる”奥深さ」プロショップが手がけた足回り重視のS2000が面白い!

足回りのブラッシュアップを軸とした走り込めるマシンメイク!

 

ツインリンクもてぎで鍛え抜かれたハードな車高調がポイント!

 

ホンダ車チューンを得意とする“MPF”が製作したS2000のコンセプトは「サーキットやワインディングでドライバーの腕を磨くために、最小限かつ最も効果的なチューニングを施す」というもの。そのために、あえてエンジンなどはノーマルのまま、サスや各部のセッティングを煮詰めていくことでどこまでイケるかを追求したマシンメイクとなっている。

 

 

エンジン関係は耐久性アップを目的にRG製の大容量ラジエターが導入されているが、その他のチューニングはオリジナルマフラーの装着のみ。MPFはエンジンチューニングも得意としているが、このマシンはあえてエンジンノーマルに拘る。それでも、ツインリンクもてぎで2分11秒をマークするのだから恐れ入る。

 

 

チューニングの軸となる足回りは、開発にも参加したという伸縮16段調整のテイン製スーパーレーシングを装着。スペックには表れないが、アッパーアーム付け根のクラックが入りやすい部分を補強するなど、走るために必要な部分にはキッチリと手が入っている。

 

 

サスセッティングは少し特殊だ。Sタイヤ前提とはいえ、スプリングレートは前後20kg/mmという一般的なS2000用よりも5kg/mm近くハイレートな設定なのだ。荒川代表によれば、このくらいのレートは車重などを考えれば必要で、ダンパーの減衰力をキチンと設定してやれば問題なく使えるとのこと。ストリートでは少し固く感じるが、バランス良く仕上げているため、嫌な動きにはならないというのだ。

 

 

また、激しい走行で割れてしまうことの多いフロントブレーキローターはRddにオーダーしたオリジナルに交換。パッドも協力体制にある制動屋へオーダーしたものだ。これは走行シチュエーションによって材質を変更するとのこと。

 

 

内装はオリジナルのDシェイプステアリングを装着。センターコンソール左に見えるのは減衰力調整が室内で可能になるテインのEDFCで、伸縮を個別に調整できるよう2個装着されている。

 

 

エクステリアにはオリジナルのリップスポイラーとクスコの3Dウイングを装備。あまり派手にはしたくないそうだが、やはりサーキット走行でGTウイングは効果絶大なのだとか。クスコ製のワンオフ4Pロールケージもサーキットでのスポーツ走行レギュレーションに合わせるために装着。ホイールはボルクレーシングCE28N、タイヤはアドバンA048を組み合わせる。

 

 

「MPFにはエンジンにまで手を入れて究極のタイムを狙ったマシンもありますけど、まずはこの仕様が基本。腕次第では本当に速く走れますよ」と荒川代表。決して派手なメニューではないが、生まれながらの資質が高いS2000はこれだけでも十分、ドライバーの腕次第でどこまでも速く走ることができるというわけだ。

 

●問い合わせ:MPF 東京都江戸川区東葛西4-58-29 TEL:03-3680-5247

 

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