「北陸屈指の実力派ショップがついに86&BRZカスタムを本格化」デモカーはモーテック制御のオートマ仕様!
公開日 : 2020/01/02 11:00 最終更新日 : 2020/01/06 15:42
あえて“やりすぎない”スタイル重視のAT街乗り仕様が看板車!
カスタム派必見のオシャレなウインドウルーバーを開発中!
新潟県では日本海間瀬サーキットを中心に、朱色のような鮮やかに赤いチューニングカーをよく見かける。このカラーをまとうクルマはまず間違いなく、長岡市にあるSHPエンジニアリングが手がけているはずだ。この色は誰かが強制したわけではないのにおのずとSHPを訪れるユーザーたちの間に広まっていき、いつしかイメージカラーとして定着していった。
そんなSHPレッドに染め上げられたドリフト仕様の180SXやAE86を駆る関代表は、2018年に86前期を購入。これもドリフト仕様のベース車両にするのかと思いきや、意外なことにATの街乗り仕様だったりする。
「86ってチューニングベースとしての面白さもあるけど、ちょっと下げてオールペンするだけでもカッコよくなるじゃないですか。だから今はこれで十分!」と、あくまでスタイル重視のライトチューンで楽しむ予定である。
とは言うものの、SHPのデモカーとして製作する以上コンピュータにはモーテックを使っているように、技術面での妥協はない。NAエンジンのまま気持ちよく走れるように、そしてATでもストレスなく楽しめるようにと、ピークパワーではなくストリートでの使い勝手を重視したトルクを底上げするセッティングを施している。
高性能フルコンであるモーテックは高価な製品だが、電子デバイスの多い最近のクルマへの適性や後々の拡張性を踏まえると「初期投資として損のないコンピュータ」であると、関さんは太鼓判を押す。チューナー目線でのセッティング幅の広さは言うに及ばず、ユーザーとしても86&BRZをファインチューンする上で欠かせないコンピュータには、よりクオリティの高い製品こそが賢い選択と言えるだろう。
車高調はテイン・ストリートアドバンスZでの“とりあえず車高を下げたい仕様”で、ブレーキはTRDモノブロックブレーキを装着。前後通しの265/35-18サイズのタイヤを履くが、ノーマルフェンダーのままでこのサイズをフロントに使う場合、9.5Jホイールで引っ張らないと干渉してしまう。特にアクセレラ651スポーツのようにサイドウォールがラウンドしやすいタイヤが適するそうだ。
また、SHPではエンジンや足回りのハードなチューニングメニューをこなす一方で、近隣にある鈑金工場でのボディワークも得意としている。そこで現在開発を進めているのがウインドウルーバー。「TRDだとハイマウントストップランプのカット部分がカッコ悪いから」と、よりスマートな形状のものを製作しているのだ。この状態でも後方からストップランプが視認できるので、車検対応品として販売を予定している。
この86はSHP板金工場で製作中の1台。エイムゲインのフルエアロ仕様で、ワークVS-XXを含めたブラックを基調にSHPレッドをワンポイントにあしらったシックなスタイル。工場長は「フロントにもうワンポイント赤を入れたい」と、さらなる全体のバランス調整を構成中だった。
そしてもう1台、前置きインタークーラーっぽくマウントされたオイルクーラーが斬新な、パンデムフルキット装着+SHPレッドにオールペンされた86もSHPのユーザーマシンだ。SSRメッシュの深リムを履かせたワイドボディでドリフトも難なくキメるが、関代表いわく「ちょっとやりすぎなんじゃないかなぁ?」とのこと。
フロントワイドフェンダーを装着しても車検対応になるようにウインカーを取り付けるが、純正ではなくレクサスLS用サイドマーカーをセレクトするのがSHP流だ。
サーキット派の硬派な走り屋が集うだけではなく、オシャレなストリート仕様も手がけるSHP。今後はデモカーの86を中心に、ライトなユーザーも気軽に楽しめるクルマ作りを提案していく。
●取材協力:SHPエンジニアリング 新潟県長岡市川口牛ヶ島522-1 TEL:0258-81-4030
【関連リンク】
SHPエンジニアリング
http://www.shp-engineering.com
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